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賢い併願パターンの決め方(2ページ目)

1月末までに私立の前期日程の出願が集中している。この時期にどうすれば効果的に出願大学を選択できるかを考えてみよう。

吉田 敦彦

執筆者:吉田 敦彦

学習・受験ガイド

大学の名前で選ぶか、大学の内容で選ぶか?

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大学を選択する基準を何においているかを考えてみよう。それによっていろんな選択肢が生まれる。
これまで予備校で数万人の生徒を見てきた。多くの場合、早稲田大に行きたいので早稲田大の全学部受験するという生徒より、専攻学部で選び複数の大学を受験する生徒の方がより合格し易い。

やはり自分の願望で客観的な事実を直視できず、たまたま一回だけ取れた模擬試験のA判定だけを見て判断してしまうことも多い。実際は模擬試験の悪い方の成績が本番の試験では出やすいと考えた方がいいだろう。

その点で実力相当大学の受験を第一に考えるのはもちろん当然だが、専攻の学部学科を中心に柔軟に大学を選別した方がより成功しやすい。ただ偏差値ランクが高いからと入ってみたが大人数の授業ばかりで嫌になる生徒もいる。後々後悔をしないためにも、自分が何を優先して大学を選ぶのかを明確にしておきたい。つまり「大学の名前か、大学の内容か。」だ。

国公立大学の場合法人化されたとはいえ、生徒からの授業料で大学を主に運営する必要がないので、その点で素晴らしい学問環境にある。教員一人当たりの生徒数は私立一般の30人~40人に対して、半分以下となっている。だから国公立大学に入ったが嫌になったと言う生徒の声はあまり聞いたことがない。

ところが国公立大学の受験に失敗し私立大学に入学した場合、再受験をしたいという相談を受ける。ある生徒は東大を志望し浪人していたが、結局早稲田大のみの合格となった。それでもう一年やり直すべきかと夏前に相談に来た。私立大学は楽しいが遊んでしまうので勉強が思うようにできないと言う。しかしそれも結局は個人のやる気次第ではないかと話し合った。

大学の偏差値ランキングはひとつの基準でしかない。自分が納得できる自分の基準で大学を選択し、4年間打ち込めたらきっと素晴らしい大学生活になるだろう。


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