そろそろ出願校、併願校を決める時期となった。より効果的に志望大学を決めるために2007年の志願者動向や2008年の各大学の学生募集要項を押さえた上で、出願校、併願校を決定するべきだ。

2008年に難化する国公立大学は?

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東京大と京都大の前期シフトの影響はかなり大きく、全国的に国公私立大の志願者の動向に影響すると考えられる
■全般的な国公立大学の動向
東京大は後期募集人数を324人から100人に縮小。京都大は医学部保健学科の全専攻で後期日程を廃止する。2009(平成21)年度から全学部全学科が前期のみの入試となる。また名古屋大の後期全廃、東北大の法、教育、薬、医(保健)、九州大(芸術工)、札幌医科大、神戸大、徳島大、高知大のそれぞれ医学部で後期の廃止が決まっている。このような難関大学の前期へのシフトによって、後期日程を持つ大学の難化が予想される。

■北海道、東北
東京大の前期シフトの影響で、北海道大の後期は難化しそうだ。東北大では後期が残っている文、経済、理学部が学内からの併願組を含む志願者が増加する見込み。

■首都圏
東京大の前期へのシフトは他の大学にかなりの影響を与えそうだ。まず、新司法試験で素晴らしい合格率をあげている千葉大(合格率64.5%で一位)、一橋大(合格率63.5%で4位)の法学部の人気は高まるだろう。東京医科歯科大の医学部の後期日程は難化しそうだ。筑波大、横浜国立大の後期も東京大受験者の併願が増えるだろう。

■北陸、東海
金沢大は8学部25学科の課程から,3学域16学類(最初に専攻を決めず、柔軟に専攻を選べる)に大きく再編統合される。このため人気が出るだろう。名古屋大は後期日程の全廃によって、前期日程では多少の倍率ダウンか。名古屋大の後期全廃の影響で、名古屋工業大の後期工学部、三重大の医学部は難化の予想。

■関西圏
大阪大、神戸大、大阪市立大は東京大、京都大の前期シフトの影響で後期日程がかなり難化すると見られる。和歌山大は「観光学部」が新設される影響で、志願者がかなり集まりそうだ。

■中国四国、九州
前年減少傾向にあった鳥取大後期全般で、広島大の文、経済、医、薬は志願者増。高知大は医の二次での医学生になるための適正を見る「問題解決能力試験」の導入で敬遠傾向にある。前年減少した九州大の文、教育で志願者増の予想。

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