お勧めその2
六波羅密寺の空也踊躍念仏
六波羅密寺は、有名な空也上人像のあるお寺です。現在は小さなお寺ですが、昔は、六波羅一帯がこの寺の敷地でした。六波羅は、平清盛の屋敷があったところです。そのため、こちらの寺には、ひじょうにリアルな平清盛像もあります。規模は小さいながら、なかなか見ごたえのある仏像が並ぶ、よいお寺です。
六波羅密寺の本堂。きれいに修復されているが、実は、応仁の乱でも燃えなかった、京都中心部では最古級の建物 |
空也上人は、高貴なお生まれの方なのに、なぜ、こんな質素な服装なのか。それは、庶民の中に入り、庶民を助けるために力を尽くした方だったからです。
空也上人は、明日をも知れぬ暮らしを送る庶民たちに、「念仏を唱えれば、極楽浄土に行ける」と解いてまわりました。それだけではなく、踊りながら念仏を唱え、庶民たちも、それにしたがって踊ったということです。
年末に行われる空也踊躍念仏(通称かくれ念仏)は、それがもとになっています。
六波羅密寺には、都七福神の弁才天も祀られています |
日程は12月13日から31日までの毎日午後4時から。30日までは一般公開されますが、31日のみ、僧侶だけで行われます。わたしも昨年見に行きましたが、かくれ念仏というだけあって、僧侶の方々が腰をかがめてゆっくり動く様子が興味深かったです。念仏も他の寺と違う、秘密めいた響きがありました。
●こちらにかくれ念仏の動画があります(※停止中)
歳末の夕暮れ時、密かに行われる不思議な伝統行事。これも京都の魅力の奥深さですね。
●六波羅蜜寺のホームページはこちらです
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