鎌倉には来迎寺が
二つあるのでご注意!
西御門について書かれた石碑が近くにあります |
西御門の来迎寺は、訪れる人もまばらな谷(やつ)のどん詰まりにあり、真新しい本堂だけ見ていると、どうということのない普通の寺に見えます。が、この中には、仏ちゃんたちが欣喜雀躍する素敵な仏様の世界が展開しています。内部拝観は、お寺の方がいらっしゃらないこともあるので、事前にお願いしておくのがよいようです。
貫禄の如意輪観音
真新しいお堂だが、内部には素晴らしい仏像が! |
如意輪観音は、たとえば奈良の中宮寺などにあるものは、違うポーズを取っています。(あれは寺伝の間違いで、本当は弥勒菩薩だろうという説もあるが・・・)。しかし、平安以降の如意輪観音は、片膝を立てて座り、六本の手がある姿が多いです。そうした姿が定着したのは、空海によって、如意輪観音はこのような姿をしていると定められて以降のことだと、お寺の方が説明してくださいました。
基本的な姿の如意輪観音の写真はこちら(来迎寺のものではありません)
このポーズの如意輪観音は、二つの手に、如意宝珠という魔法の玉と、法輪という、これまた魔法の輪を持っています。どちらも人の願いをかなえる役にたちます。立膝をして座るポーズが少々しどけないせいでしょうか。わたしの目には、何だかちょっと現世的で、ものわかりのよい大姉御に見えるんです。ちょっとぐらい悪いことをしても、「人間だからしかたないわよ」と大目に見て、勝手なお願いごとも聞いてくれそうです。
宝戒寺には
よい気が流れているらしい
初秋には萩の花が咲き乱れる宝戒寺 |
聖徳太子を祀るお堂もあります |
ここは境内を歩くのも、何だか気持ちがよいです。同行の方の中で、スピリチュアル関係に敏感そうな女性がいて、「ああ、ここは気がいいですね」とおっしゃいました。わたしはそっち方面には少々疎いですが、鎌倉に行くたびにここに寄りたくなるのは、本当に、気がいいからかもしれません。
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