寺・神社/東京の寺・神社

紅葉情報一番乗り!高幡不動尊の秋イベント

いよいよ秋の行楽シーズン。遠くに出かけずとも、東京郊外のお寺にも、楽しいイベントがたくさんあります。とりわけお勧めは高幡不動尊。京都にも負けない見事な紅葉や幻想的な萬燈会にお出かけください。

吉田 さらさ

執筆者:吉田 さらさ

寺・神社ガイド

高幡不動尊は
東京の奥座敷のような寺

立派な五重塔は、東京を代表する寺風景のひとつです(写真提供 高幡不動尊金剛寺)
高幡不動尊は、京王線の高幡不動駅から徒歩すぐ。都心からは遠く感じますが、新宿から急行などに乗れば、30分程度で着きます。

交通の便がいいわりには、周囲に自然が多く、また、文化財も東京の寺としては別格的に多いため、1日ゆっくりと散歩するのに適しています。

アジサイの種類と本数は、たぶん、日本一(写真提供 高幡不動尊金剛寺)
敷地は広く、室町時代に建てられた仁王門や、東京都最古の文化財建造物である不動堂、平安様式の五重塔など、美しい建物が点在しています。伽藍の背後には、里山とも呼べそうな木々の茂った丘があり、四国八十八ヶ所の縮小版コースともなっています。

歩く道筋には草花も多く、とりわけアジサイの種類が多いことで知られます。6月から7月にこの寺を訪れると、「えっ、これは鎌倉のアジサイ寺以上にすごいのでは」と驚くはずです。たぶんここは、日本でも一~二を争うアジサイの名所でしょうね。

一年中楽しめるお寺を目指しています

わたしは、この梅の木も好きで、毎年見ています(写真提供、高幡不動尊金剛寺)
アジサイの季節だけでなく、この寺には、桜やもみじも多く、ベストな日に行くと、別天地のように美しいです。東京とは思えない自然と景観。その上こちらのお寺では、広い境内を利用して、イベントも数多く行われています。

一月の初不動や二月の節分、四月の花祭りなど季節ごとの仏教関係の行事だけでなく、第二日曜日はフリーマーケット、第三日曜日は骨董市の「ござれ市」など、毎月のお楽しみも盛りだくさん。京王線沿線住人であるわたしも、ちょくちょく遊びに行っています。ホント、いつ行っても何かの花が咲いていて、気持ちのよいところなんだな。


一年中楽しいので、皆さん、来てくださいと語るご住職(吉田が撮影しました)
ご住職の川澄祐勝さんは、「うちは、一年中、皆さんに楽しんでいただける寺を目指しています」と、笑顔でおっしゃいます。「アジサイは、この前調べたら、200種類もあったそうですし、紅葉だって、決して京都の寺に負けない。それは、わたしたち寺の者が、皆さんに、いつ来ても楽しいと思っていただくために、努力して造ってきたものです」

周辺は東京近郊の新興住宅地で、わたしがはじめてここにきた25年前とは、かなり様子が変わっています。しかしお寺の敷地と背後の丘だけは、当時のままの雰囲気を保っています。自然の草花や景観は、人がその価値を認識し、守って来なければ存続しません。そういう意味で、高幡不動尊は、東京人の宝とも言えるのでは。

●もみじ祭りを中心とした秋のイベント情報はこちらです。






本当に美しい紅葉。敷地が広く、背後が山になっているので、さまざまな色のもみじが重なり合います。(写真提供、高幡不動尊金剛寺)

●もみじ祭りの情報はこちらをごらんください。

次のページは高幡不動尊に伝わる数々の文化財のお話です。
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます