高幡不動尊は
東京の奥座敷のような寺
立派な五重塔は、東京を代表する寺風景のひとつです(写真提供 高幡不動尊金剛寺) |
交通の便がいいわりには、周囲に自然が多く、また、文化財も東京の寺としては別格的に多いため、1日ゆっくりと散歩するのに適しています。
アジサイの種類と本数は、たぶん、日本一(写真提供 高幡不動尊金剛寺) |
歩く道筋には草花も多く、とりわけアジサイの種類が多いことで知られます。6月から7月にこの寺を訪れると、「えっ、これは鎌倉のアジサイ寺以上にすごいのでは」と驚くはずです。たぶんここは、日本でも一~二を争うアジサイの名所でしょうね。
一年中楽しめるお寺を目指しています
わたしは、この梅の木も好きで、毎年見ています(写真提供、高幡不動尊金剛寺) |
一月の初不動や二月の節分、四月の花祭りなど季節ごとの仏教関係の行事だけでなく、第二日曜日はフリーマーケット、第三日曜日は骨董市の「ござれ市」など、毎月のお楽しみも盛りだくさん。京王線沿線住人であるわたしも、ちょくちょく遊びに行っています。ホント、いつ行っても何かの花が咲いていて、気持ちのよいところなんだな。
一年中楽しいので、皆さん、来てくださいと語るご住職(吉田が撮影しました) |
周辺は東京近郊の新興住宅地で、わたしがはじめてここにきた25年前とは、かなり様子が変わっています。しかしお寺の敷地と背後の丘だけは、当時のままの雰囲気を保っています。自然の草花や景観は、人がその価値を認識し、守って来なければ存続しません。そういう意味で、高幡不動尊は、東京人の宝とも言えるのでは。
●もみじ祭りを中心とした秋のイベント情報はこちらです。
本当に美しい紅葉。敷地が広く、背後が山になっているので、さまざまな色のもみじが重なり合います。(写真提供、高幡不動尊金剛寺)
●もみじ祭りの情報はこちらをごらんください。
次のページは高幡不動尊に伝わる数々の文化財のお話です。