宿坊を知りたいなら
まず、宿坊研究会のサイトを見よう

ここ何年か、宿坊(お寺や神社の宿泊施設)が静かなブームで、テレビや雑誌に取り上げられることが多くなりました。この「神社、寺巡り」のコーナーでも、何度か宿坊についての記事を掲載しています。今回の記事では、はじめに、その火付け役となった「それいけ 旅人!~宿坊研究会~」について、詳しくレポートしたいと思います。

宿坊好きに人気のサイト、宿坊研究会を主催する堀内克彦さん
宿坊研究会は、当時まだ学生だった堀内克彦さんが、宿坊というものの存在を知って興味をひかれ、2000年の5月5日から公開を始めたサイトです。当時は、まだ「宿坊」というものの存在がほとんど知られていなかったので、堀内さんいわく「ようやくかき集めた断片情報をメモ代わりにまとめたのが始まりでした」とのこと。わたしが寺めぐりを本格的にはじめたのも、確かそのころ。ずいぶん役にたつサイトがあるなあと思い、何度も訪問させていただきました。

訪問するたびに、情報が増えて行きました。それは、実際に宿坊に泊まった経験のある人々が、どんどん書き込みをしたから。そして堀内さんご自身も、とても熱心に情報収集をなさったためだと思います。宿泊するだけでなく、坐禅や精進料理体験など、お寺にまつわる文化や楽しみ方に関する情報も増えて行き、今では、寺好き、宿坊好きならば、知らない人はいないほど有名なサイトに成長しました。

活動は情報提供だけではありません

2007年6月に開催された宿坊サミットには、僧侶の方や神主さん、旅行関係者などが多数参加しました
寺や神社を愛する人々が集まる「宿坊散策会」というメーリングリストもあり、現在400人いる会員の皆さんで、宿坊、散策、修行体験に行かれたりもしています。宿坊に泊まる側の人たちだけでなく、宿坊を経営する方や、旅行業界の方々との情報交換のために、2007年の6月には、「宿坊サミット」という研究会も開催されました。

宿坊サミットには、わたしも参加させていただきました。全国の宿坊関係者の方々が集まり、どうしたら、もっと広く宿坊について知っていただけるか、どのようにしたら、より泊まりやすい施設になるか、など、プロの視点からの討議が活発に取り交わされました。

しかし、堀内さんは、別にお仕事もお持ちで、宿坊に関する情報発信がお仕事というわけではありません。「私自身はお寺や神社の人間ではなく、単なる一人の旅好きに過ぎません。ですので、活動の方向性も情報の発信も、全て旅行者の視点から行うように心がけています」とご本人もおっしゃるように、宿坊とそれに関心のある旅好きの人をつなぐ役割を、個人の立場でなさっているのです。

■堀内さん主催の「それいけ 旅人!~宿坊研究会~」はこちらです。
全国の宿坊、精進料理が食べられるお寺、坐禅体験ができるお寺などの情報が網羅されています。宿坊の選び方、泊まる時の作法などもよくわかるので、これから宿坊に泊まってみたい方は、ぜひ一度ごらんください。

「恋に効く! えんむすび お守りと名所」は女性向きのかわいらしい本です
また、宿坊研究会の姉妹サイトとして、「それいけ恋愛成就~縁結び寺社研究会~もあります。最近そちらの内容をまとめた「恋に効く! えんむすび お守りと名所」という本も出ました。お寺に行く目的は、宿坊や仏像ばかりではありません。今も昔も、人々は、ご利益を求めてお寺や神社に行くのです。

次のページはそもそも宿坊って何なのか。どのようにしたら泊まれるのかのご案内です。