天神様は謎だらけ
今日もお参りの人が訪れます |
学問の神だけど
日本一恐い怨霊でもある道真さん
波乱万丈の人生を送った道真さんですが、ここではかなりはしょってお話します。まずは第一の謎「なぜ道真さんは学問の神様なのか?」から。それはもちろん、道真さんが、頭がよくて勉強がよくできたからに決まっています。亀戸天神の社殿 |
道真さんは9世紀の人。代々学者の家に生まれ、学者、文化人、政治家として能力を発揮しました。18歳で律令制度の国家公務員試験に合格、23歳でさらに上級の試験にも合格。なるほど、天神様にお参りすると試験に合格するといわれるのは、そういう理由からなんですね。
それから順調に出世し、醍醐天皇の時に右大臣にまで登用されました。ところが、現代の会社などでもよくあるように、出世しすぎで周囲のねたみを買ったため、九州の大宰府に左遷されてしまいます。道真さんは、その2年後に、無念の思いを抱いたまま亡くなり、平将門と並ぶ日本一恐い怨霊として華麗にカムバックしたのです。
神様として祀って
お怒りを鎮めるのだ
亀戸天神の絵馬は種類が多い |
ところでその天神様とは何でしょう。道真さんの死後に落雷があって多数の死者が出ました。そのため、道真さんと雷が結びつきました。雷は、たとえば浅草の雷門の雷神を見てもわかるように神様です。「雷→雨→農作物の育成」という図式で、農耕民族であった日本人に欠かせないものだからです。そういった自然の森羅万象を司る神を天神と言い、それが次第に道真さんへの信仰と結びついて、菅原道真=天神様という考え方が定着したようです。はぁ、これでやっと謎が解けました。
天神様の境内に
牛がいるのはなぜか?
天神様に牛の像はつきものです |
亀戸天神にも、当然、牛がいます。こうした牛は、ご利益が欲しいところを撫でると効果があるというので、「撫で牛」と呼ばれます。ちょっとでも頭がよくなりたい人は、この牛の角や頭を撫でてくるとよいらしいですよ。
境内では、屋台の焼き鳥がお勧めです |
・所在地: 東京都江東区亀戸3丁目6番1号
・交通・アクセス:JR亀戸駅より徒歩15分
・地図:Yahoo!地図情報
・ TEL:03-3681-0010
・ HP亀戸天神社
・拝観料 無料
次のページでは亀戸名物の「くず餅」を食べ、バスに乗って浅草まで足を伸ばし、秘密の藤見スポットにご案内します。