寺・神社/東京の寺・神社

連休お花見情報2 亀戸天神と浅草の藤(2ページ目)

東京には花自慢の神社や寺がたくさんあり、4月から6月くらいまで、次々に満開を迎えて楽しませてくれます。今回は、亀戸天神の藤祭りを見てから、浅草の穴場の藤見スポットに足を伸ばしました。

吉田 さらさ

吉田 さらさ

寺・神社 ガイド

お寺、神社、仏像、宿坊に関する単行本と雑誌記事をメインとして執筆と写真撮影をしています。「散歩の達人」、「一個人」、「文藝春秋」。「クレア」など、幅広い読者層の雑誌に執筆経験あり。朝日カルチャーセンター新宿校にて「吉田さらさのふわり寺町めぐり」など、各種講座も開催中。

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亀戸天神は
江戸時代から藤の名所だった

江戸の人々は植物と花が大好き。ソメイヨシノだけでなく新種のアサガオや菊を開発するなどして、庶民たちもガーデニングを楽しみました。神社やお寺の境内にも花の咲く木を植え、季節ごとに、人々の憩いの場として人気を集めました。現在も東京随一の藤の花の名所として有名な亀戸天神も、江戸時代からの名所で、安藤広重の「江戸名所百景 亀戸天神境内」という浮世絵に、現在の様子とよく似た太鼓橋と藤が描かれています。




藤棚の海に浮かぶ社殿


藤の海の向こうに社殿が見えます


普通、天神様と言ったら梅の花が主役です。しかし、ここ亀戸天神の境内には、藤棚が縦横無尽に張り巡らされ、太鼓橋の上から眺めると、まるで藤の花の海に神社の建物が浮かんでいるように見えます。梅祭り初日の4月21日現在、早咲きの木がすでに5分咲きまで来ていますから、満開はもう近いでしょう。お急ぎください。
紫色の藤
白い藤もあります



藤棚の下に立つと、よい香りが漂ってきます


境内には屋台も出ます

境内には各種屋台も出ます
藤祭りの期間中は、境内に各種屋台も出て賑わいます。おいしそうなにおいがあちこちから漂ってきて目移りします。でも、楽しめるのは、食べ物のにおいだけではありません。地元の方のお話では、こちらに出かけるのは夜もお勧め、とのこと。人の少ない時間には、藤の香りが境内いっぱいに広がって、そりゃもう風流なのだそうです。ライトアップもありますので、ぜひ、夜にもお出かけくださいね。

藤棚の下に、藤の通り抜けもあります
●藤祭りの期間中、亀戸天神の藤の状況は、こちらでリアルタイムにチェックできます。

次のページでは、「亀戸天神」の神様、菅原道真公の謎についてお話します。そもそも、なぜ菅原道真は学問の神様で、天神様と呼ばれるのでしょうか。
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