通夜・葬式の弔問マナー/弔電・供花・供物

意外と知らない、弔電の基礎知識(3ページ目)

最近出番が少なくなった電報ですが、事情があって通夜・葬儀に参列できない場合には弔電(ちょうでん)を打つという習慣はまだあります。弔電とはそもそもどんなものか、電話やインターネットを使った弔電の送り方・基礎知識についてまとめてみました。

吉川 美津子

執筆者:吉川 美津子

葬儀・葬式・お墓ガイド


弔電はどこに送る?

弔電は葬儀が行われる会場(自宅が会場なら自宅)宛に送ります。自宅へ送っても間違いではありませんが、遺族が葬儀会館等、別の場所で仮眠・宿泊している場合は受け取ることができません。葬儀・告別式の際、会場で披露しますので、直接会場宛に送る方が良いでしょう。

弔電は誰宛に送る?

弔電を送っていただいた方には必ず御礼を。もちろん手書きでもOKです。
弔電を送っていただいた方には必ず御礼を。もちろん手書きでもOKです。
基本的には喪主宛に送り、喪主から見た敬称を使用するのが一般的とされていますが、送り主が喪主ではなくて他の遺族と知り合いの場合、その知り合いの遺族宛でもかまいません。本来の目的は、「直接会ってお悔やみを述べたいところですが電報で失礼します。」ということですから、宛先はお悔やみを述べたい相手でも良いのです。しかし、建前上気になるようでしたら、「(喪主名)様方(知り合い名)様」宛、もしくは「(故人名)様ご遺」宛で送ると差しさわりがないでしょう。

いただいた弔電に対するお礼は必要?

弔電は原則的に通夜や告別式に参列できない方が送るものですから、直接会葬礼状を手渡ししていないはずです。ですから、弔電を送ってくださった方には改めて御礼の気持ちを伝えることが望ましいでしょう。

御礼に使用する便せんに特に決まりはありません。ひと昔前までは、白かグレーなどが好まれていましたが、最近では故人らしい色やデザインの封筒や便せんを使用するケースも増えてきました。

【弔電に対するお礼状の例文】
「○○の葬儀に際しましては、ご丁重なる弔電をいただきまことにありがとうございました。おかげさまで葬儀が滞りなく済みましたことをご報告するとともに、生前のご厚意に対し心より御礼申し上げます。」

「○○の葬儀に際しまして、ご丁重なるご弔電を賜りご芳情のほど有り難く御礼申し上げます。ご弔意のお言葉謹んでお受けし、霊前に供えさせていただきました。」

「ご弔電ありがとうございました。温かいお心遣いに故人もさぞ喜んでいることと存じます。遺族一同、深い感謝とともに厚く御礼申し上げます。」
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