無宗教葬だと納骨できない?!

まずは無宗教葬を選択してトラブルになった例をご紹介します。


Aさんのお父様は生前から「仏式の堅苦しい葬儀はしたくない。戒名も不要、俗名のまま無宗教での葬儀を希望する」と言っていました。
そのため、Aさんはお父様没後、意思を尊重して宗教儀式をせず、好きな音楽を流したり献花をする「お別れ会」という形で葬儀を済ませました。

その後、Aさんは先祖代々のお墓がある菩提寺にお父様の遺骨の納骨をお願いしたところ「納骨はできません」と拒否されてしまいます。


Aさんはなぜ納骨を拒否されてしまったのでしょうか。

お寺に納骨する場合は、勝手に無宗教葬にしないこと

無宗教葬後、菩提寺への納骨を希望するならば、連絡が遅れた事情を話して素直に詫びます
もし無宗教葬を行ってしまった後、菩提寺への納骨を希望するならば、連絡が遅れた事情を話して素直に詫びましょう。改めてきちんと宗教儀礼を執り行えば、柔軟に対応してくれるかもしれません。
本来、お寺と檀家との関係は葬儀や法要だけに限らず、日常生活に大きな接点があるものでした。しかし、最近は葬儀だけのお付き合いの場合も多く、しかもお経をあげて「はい、さようなら」の寺檀関係も少なくありません。そういったお寺との関係が弱くなったのに加え、葬儀の個性化が進み、「意味がよくわからないお経を長々とあげてもらうより、故人らしいお別れがしたい」したいという人が増えたことで、無宗教葬が注目されるようになります。

無宗教葬は、その後宗旨・宗派不問の公営墓地や民営墓地などに納骨を予定している場合なら問題ありません。

しかし、Aさんのように先祖代々のお墓がお寺にある以上、菩提寺と檀家との間には守らなければいけないルールがあります。
檀家なのに、葬儀は菩提寺に知らせることもなく勝手にすませ、戒名もいらない。でも遺骨だけはお墓に入れてください……というのでは、納骨を拒否されても仕方がないでしょう。




今は「無宗教葬」という言葉ばかりが独り歩きしている状態。内容や問題点などをよく知らないまま選択してしまうと、大きなトラブルにつながってしまうこともあります。無宗教葬の内容や注意事項など次ページ以降でご紹介します。