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仏壇・神棚の大掃除も忘れずに!(2ページ目)

忘れてはならないのが仏壇や神棚の大掃除。もともと大掃除の起源は江戸時代の神仏のすす払いからきたもの。仏壇のお掃除・お手入れ方法をご紹介します!

吉川 美津子

執筆者:吉川 美津子

葬儀・葬式・お墓ガイド

基本のお掃除方法

金箔・金粉の部分には手を触れないこと
金箔や金粉は直接手で触れないように。金箔や金粉がススで汚れていたら、自己流で掃除をせず、業者に依頼してクリーニングしたほうが無難です。
※注意!洗剤を使用する場合には、必ず目立たない場所で試してから行ってください。
汚れがひどい場合には、仏壇店に特殊クリーニングを依頼するほうが良いでしょう。
  1. 仏壇・仏具のお掃除をする際には、必ず手袋(できれば白手袋)を着用します。素手でさわると思わぬ傷がついたり指紋がついたりすることもあります。
    次に、扉を開け、仏具はすべて中から取り出しましょう。
  2. 上のほうから毛バタキで丁寧にホコリをはたきます。内部の屋根に複雑な彫刻が施されている場合は、隅々まできれいにはたきますが、その際に傷が付かないように注意をしてください。
  3. 木の部分や漆の部分にこびりついた汚れについては、固く絞ったやわらかい布で軽くふき取ります。その後はすぐに乾いた布で水分をふき取ってください。金箔や金粉の部分には絶対に触れないように注意!
  4. ロウソクや線香のススの汚れは専用の洗浄液をつけて落とします。
  5. 最後に必ず殻拭きし、水気は完全に拭きとります。
  6. 引き出しはしばらく空けておき、風通しのよい状態にしておきます。


金箔・金箔は触らない

金の部分は雑巾でゴシゴシ拭いてはいけません。そもそも金はやわらかくて傷つきやすいもの。それをく延ばして金箔にしたり、吹き付けたりしているわけですから、少し擦っただけで傷ついたり剥がれてしまいます。そうなったら金箔を再度押しなおすか、吹き付けるしかありませんので、金の部分は毛バタキでホコリを払う程度にしておきましょう。素手で触っただけで指紋が付いてしまうほどデリケートですから、日ごろから金の部分は触れないように充分注意する必要があります。

螺鈿(らでん)も薄い貝殻を張り合わせたデリケートな部分ですので、毛バタキではらう程度にしておきます。

唐木仏壇の場合

木の質感を生かした仏壇を唐木仏壇といいます。唐木仏壇の場合は、固く絞った柔らかい布で拭き、その後水気が残らないように乾拭きをします。
細かい傷が目だってきたり、艶がなくなっている場合には、仏壇・家具専用のワックス剤で磨きます。ただし、購入して間もない場合(おおよそ5年以内)、ワックス剤を使用しないほうが良いでしょう(艶が出すぎてしまったり、コーティングが剥がれてしまうこともあります)。

仏具のお掃除方法

お寺では年末になると、檀家が集まって「おみがき」と呼ばれる仏具のお手入れを行事として行うところも多いようです。。
「それなら家の仏具も磨いてしまおう!」と磨き剤を買ってゴシゴシ……としたいところですが、仏具は仏具はその材質によって、磨き粉が必要な場合と、磨き粉を使用してはいけない場合がありますので注意が必要です。

金メッキの仏具の場合、誤って磨くとめっきが剥がれてしまいます。また、色のついた仏具も磨き粉を使用しません。あまり汚れがついていないようでしたら乾拭き程度、汚れが目立っているようでしたら水を固く絞った柔らかい布で拭くか、液体中性洗剤(台所洗剤)を薄めて拭くと汚れが落ちます。

磨いていい仏具は真鍮製。手にゴム手袋をはめ、古布などに金属磨き剤や仏具専用磨き剤を付けて、丁寧に仏具の表面をこすります。複雑な形をした部分は歯ブラシを使います

材質がよくわからない場合は、勝手に判断せず近くの仏具店で聞いたほうが無難です。

次ページは神棚の大掃除について、裏ワザグッズのご紹介もあります。
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