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悲しいけどちゃんと見送る。ペットの最期(2ページ目)

家族の一員であるペットを失うことでペットロスという、うつのような状況になる人が増えています。ペットの死を乗り切る手段のひとつが「葬儀」。きちんと送ることはペットロスを乗り切る大切な過程です。

吉川 美津子

執筆者:吉川 美津子

葬儀・葬式・お墓ガイド

どこで火葬する?

ペット専用の固定火葬炉を完備している会社もあります。
ペット専用の固定火葬炉を完備している会社もあります。
ペットが亡くなった時、昔だったら自宅の庭に埋めることもできたでしょう。しかし現在は庭付の家が少なくなりマンション住まいの方も増えていますので、ほとんどの方が火葬を依頼しています。

●移動火葬車
住み慣れた家の近所まで火葬車が来てくれるので、最後まで家でゆっくりお別れができます。夜の火葬も対応している火葬車が多いので、家族が集まりやすいというメリットはありますが、火葬車さえ持っていれば誰もが参入できるので、業者によって対応がまちまちです。現在、移動火葬車の多くは「無臭・無煙」ですが、一部設備不良の移動火葬車で営業している業者もありますので、注意が必要です。また、大型犬は扱っていない業者もあります。

●火葬炉完備のペット葬儀社・霊園
固定火葬炉を完備している場合、火葬の種類は合同火葬、個別火葬など、火葬の種類をいくつか設定しているケースが多いようです。時間が限られていたり、土日は混雑するなどの理由からスケジュールが立てにくい場合もあります。

  1. 合同火葬(☆)
    他のペットと一緒に火葬します。立会いやお骨上げはできません。火葬後は合同供養墓等に埋葬されます。
  2. 個別火葬・立会いなし(☆☆)
    単独で火葬しますが、立会いはできません。
  3. 個別火葬・立会いあり(☆☆☆)
    単独で火葬し、お骨上げまで立ち会うことができます。

※☆→☆☆☆☆
  安→高

●市町村に引き取ってもらう
市町村に依頼すれば引き取ってもらえることもあります(引き取り不可の市町村も多いので確認が必要)。依頼先は清掃部などになりますので、「えっ?!ゴミと一緒!」と危惧される方もいらしゃいますが、近年ゴミと同じ焼却炉を使用する市町村はほとんどありません。料金は数千円と安いですが、遺骨の引き取りはできません。


近年のペットブームで新規参入が増えているペット葬儀。イザとなったときはあわてないで、業者のサービスや質をじっくりと比較して。
近年のペットブームで新規参入が増えているペット葬儀。イザとなったときはあわてずに、業者のサービスや質をじっくり比較検討することが大切です。
移動火葬車や、ペット葬儀社・霊園の火葬炉を利用する場合の料金は、ペットの大きさによって異なりますが、個別火葬(立会いあり)の場合で、1万円前後(1kg・小動物)~5万円前後(大型犬)くらいが目安となります。

ペットの葬儀・火葬を行っている業者は新規で参入している会社が多く、サービスや質に差があります。イザとなったときにはあわてずに、数社を比較検討してじっくりと選ぶことをおススメします。大切なことは「納得できるお別れ」をすること。亡くなった後の精神的負担(ペットロス)を考えれば、個別火葬(立会いあり)をして遺骨を引き取るという一連のプロセスを踏むことがベターなのですが、さまざまな事情でそれが困難な場合、せめて家できちんとお別れをしたうえで送ってあげて欲しいものです。

【協力】緑のペット霊園あすか
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