自分のお葬式は自分で決める
葬儀に”個性”を求める人が増えてきました。さまざまな演出方法を提案し、形にする葬儀社が注目を集めています。 【協力】(株)チャプター・ツー「DEAR」 |
そんな世の中ですから「残された人が困らないように、せめて自分の葬儀のことくらいは整理しておきたい」と考える人が増えてきたのは当然の成り行きなのではないでしょうか。
まずは自分自身のお葬式についてちょっと考えてみてください。
- 葬儀費用を確保しておく
全国平均では、葬儀社へ支払う費用236.6万円、宗教者へ支払う費用48.6万円、飲食・接待費用38.6万円、葬儀費用の合計は236.6万円(※調査:2003年日本消費者協会)となっています。地域によって、葬儀社によって、またお葬式の規模によって費用は異なりますが、一般庶民が支払う額としては決して安い金額ではありません。
遺族への負担を軽くしておくためには、預貯金を蓄えておくことが大切です。葬儀費用の積み立て制度では、冠婚葬祭互助会がよく知られています。また、葬儀費用にあてるためを目的とした保険もありますし、一定金額までなら即日保険金が支払われるサービスを行っている保険会社もあります。 - 葬儀の内容・演出を考える
イザとなったとき、残された家族は冷静に葬儀のことを考えることができるでしょうか。「何もわからないので」と葬儀社任せになってしまうケースがほとんどでしょう。自分の希望を記しておくだけで、遺族にとってはかなりの精神的負担が軽減されます。これだけは準備しておきたい!という項目を整理してみましょう。
- 宗旨・宗派、菩提寺、教会、神社等
最近は「自分の家の宗旨・宗派を知らない」「菩提寺を知らない」という遺族も多いのです。 - 祭壇のデザインを考える。
細かいデザインを考える必要はありませんが、好きな色、好きな花などを考えておくと良いでしょう。 - 遺影を選んでおく。
気に入った写真を選んでおきます。遺影写真を数枚祭壇に飾る方もいらっしゃいます。 - 自分の死を伝える人のリストを作成しておく。
自分しかわからない友人・知人関係がいるはずです。リストを作成しておくと葬儀参列者の人数も把握しやすくなります。 - 葬儀社の見当をつけておく。
葬儀社によって費用も違えば演出方法も異なります。何軒か話を聞いてみるのがベターです。 - 不必要と思われる演出・備品書いておく。
例えば「霊柩車はシンプルでいい」「○○は不要」等、不必要と思われる項目を書いておくのもひとつの方法です。
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