『コナン』『NARUTO』が大人気

バンコク市内のショッピングエリア「サイアム」には、アキバ系の格好をした女の子が街中を闊歩している
海外では『ドラえもん』『一休さん』などのメジャーな漫画しか知られていないと思っている人が多いが、日本とタイに漫画の流行にほとんど時差は存在しない。日本で人気のある漫画が、ほぼ同時期にタイでも流行っているのである。

タイでは1970年代後半から日本マンガの海賊版が多く出回り始めた。『キン肉マン』から『キャプテン翼』まで、日本の子供が読む漫画をタイの子供も同じように読んでいたのだ。しかし、1990年代に入るとタイの出版社と日本の出版社が正式なライセンス契約を結び、正規販売が始まったことで海賊版はほとんど見かけられなくなってきた。いま10代から20代の間では、『コナン』『NARUTO』『ワンピース』は知っていて当然というほどの人気ぶりだ。

在タイ日本大使館が支援するコスプレ大会

漫画だけではない。ヨーロッパのコスプレ大会が日本でも時々報道されているが、タイでもここ数年、コスプレ系イベントや大会が頻繁に開催される。コスチュームも、どうやって調達してきたのかと感心してしまうほど完璧。しかもこのようなイベントが開催されているバンコクは、中華系の色白のタイ人が多いため、日本のコスプレイベントに来ているような感覚に陥るほどだ。

しかし、日本とタイではコスプレに対するイメージは若干異なる。日本ではどうしても「コスプレ」に対して若干否定的な先入観を持っている人たちも多いが、タイでは「日本の文化」として先入観なく受け入れられているのだ。

名古屋で毎年行われる「世界コスプレサミット」(テレビ愛知主催)の選考会もタイで開催されている。なんと今年は在タイ日本大使館が本選考会を積極的に支援、「日メコン交流記念事業」として開催するにいたったほど。当日は、日本のアニメキャラクターになりきったチーム25組が自作のコスチュームとパフォーマンスを披露。多くの日本アニメファン、コスプレファンが詰めかけ、おおいに盛り上がった。

日本でも人気浸透中、萌え系アイドル「Neko Jump」

2006年には日本のコスプレ・アイドル文化の影響を受けた萌え系双子ユニット「Neko Jump」(ネコジャンプ)までデビュー。彼女たちの格好は、アキバのメイドカフェを連想させる萌え系そのもの。ミュージックビデオは、日本のアニメをイメージした映像も盛りだくさん。今ではタイだけではなく、日本でも人気が浸透してきているほどだ。

外務省が日本の若者文化の魅力を世界に伝えることを目的に任命した「カワイイ大使」(正式名称「ポップカルチャー発信使」)がタイのバンコクに訪れた際、バンコクで開催された「カワイイ・フェスタ」にNeko Jumpも参加。カワイイ大使たちと一緒に制服の着こなし方など、日本の「カワイイスタイル」を紹介し、イベントを盛り上げてくれた。

この様子だと、今後もタイで萌え系イベントや交流が開催され、ますますブームが大きくなっていくのは必至。もしかして将来、日本の影響を受けつつも、独自のタイ発萌え系スタイルを持ったアイドルが出てくる日も来るかも?!

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