進むファッションの日本化

「バンコクの原宿」とも言われるサイアムは、若い女性の人気スポット
タイの首都バンコクでおしゃれなショッピングエリアといえばサイアム。BTSサイアム駅の南側には小さなショップが建ち並ぶサイアムスクエアは、毎日地元の若い子たちでごったがえしている。ここでは流行りのファッションアイテムや海外から取り寄せられたハイセンスな洋服などを扱うセレクトショップが多いのが特徴。

「バンコクの原宿」とも言われるこのエリアは、まるで日本の雑誌から飛び出してきたような格好をした女性達であふれかえっている。もともとタイの若い子たちにとってファッションのお手本といえば日本だったのだが、最近さらにある雑誌がきっかけとなり洋服だけでなくヘアスタイルなど、細部にわたり日本化が進んできているのである。

タイ「ギャル」がお手本にする『Cawaii!』

日本の出版社(主婦の友社)から発刊されているティーン向けファッション誌『Cawaii!』(日本では2009年3月号をもって休刊)のタイ語版が上陸したのは2005年5月。内容は、日本語版をタイ語に訳したものが約7割、残りの3割はタイの女の子モデルや読者モデルが登場したファッション特集や、お悩み相談などの読み物である。

『Cawaii!』タイ語版の編集長のタイ人女性ミヤオさんに聞いたところ、タイ語に翻訳された欧米雑誌に比べ『Cawaii!』は、メイク方法やヘアのスタイリング方法、着こなし方などの説明がとても細かく紹介されており、読者にも真似がしやすいそうだ。そのためか、タイ国内での売れ行きは発行以来好調で、今やタイの若い女性たちのファッションバイブル的存在になっている。

サイアムスクエアでインタビュー取材を行ったときには、8割近くの子達が『Cawaii!』の愛読者で、「好きなファッションは?」と聞くと「日本スタイル」と答えていたことから、その人気が本当であることがよく理解できた。

アジアンビューティーな「黒い」巻き髪

日本ファッションはタイ人の若い子たちにはお手本となってきたのだが、ヘアスタイルはずっとタイらしい「ストレート」が主流だった。それが最近では、そっくりそのままモデルのヘアスタイルを真似する子たちの姿を見かけるようになった。あれほどヘアに関してはコンサバティブ路線を守ってきたタイにも、いよいよ「巻き髪」ブームが到来したようだ。

巻き髪が定番になりつつあるタイでも、いまだに「黒髪」は健在。日本のように茶髪にする子はほとんどいない。ほとんどが元々の黒髪をいかした巻き髪スタイルなのだ。黒髪で巻き髪と聞くと重いイメージがあるが、タイ人の華奢でスリムな体と小さい顔だと、まったく重さは感じることなくアジアンビューティーな黒い巻き髪が仕上がるのである。

筆者はタイ人のアジアらしい黒髪の美しさは残してほしいと願っている一方、数年後はタイでもカラーリングが流行り茶髪のタイ人も増えているのではと予想している。

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