タイは世界一ニューハーフの多い国

女性よりも女らしくてキレイなニューハーフの多いタイ。
この美しさ、うらやましい限りである
タイへ行ったことがある人なら気づいているかと思うが、街中を歩くとどの国よりも圧倒的に多いニューハーフ人口。 今ではすっかり「ニューハーフの多い国」として世界的に有名になったと言っても過言ではないだろう。ニューハーフのことはタイ語で「カトゥーイ」、または「レディー・ボーイ」と英語をそのまま使うこともある(以下、カトゥーイを使用)。

カトゥーイと言っても、全員女性になるための手術をばっちり行い、洋服も女性のものを着ているとは限らない。手術はせず心は女性だが格好は男性というカトゥーイも多い。しかし女装をしていなくとも、歩き方や話し方でカトゥーイだとたいてい一目で分かるものだ。

レストランやデパートでも大活躍するカトゥーイ

数の多さからなのか、それとも寛容な国民性からなのか、タイはカトゥーイの社会進出もめざましい。バンコクではレストラン、デパート(特に洋服売り場と化粧品売り場)ではカトゥーイの皆さんがごくごく普通に働いているのを目にする。一般企業で、バリバリのキャリア・ウーマン(?)として活躍するカトゥーイもいるほど。ただし、彼らの多くはさすがに女装はしていない。

筆者もタイで働いていた頃、カトゥーイの同僚が数名いた。一般的に男性よりもカトゥーイのほうが、優秀な場合も多いという話もよく聞くほど。事実、某日系企業の支社長が以前、カトゥーイの優秀さについて話をしてくれたことがある。日本は会社など日常生活ではカトゥーイであることをカミングアウトしづらい状況だが、タイではそんなことはほとんどないようだ。

大学での差別に政府が乗り出す

例えば、小学生の頃からカトゥーイの認識がある子どもに、日本なら親が「男の子らしくしなさい!」と言ってしまいそうだが、タイでは「ウチの子はカトゥーイらしい」と幼い頃から認めている親も一部いる。

親だけではなく学校も同じである。タイで日本語教師をしている日本人たちは教えている学校の男女比について話をする際、必要性を感じてカトゥーイの割合まで発表する人もいる。東北地方のある学校では、恥ずかしくて男性トイレに入れないカトゥーイのために専用トイレまで作っている。タイでは、いかに若いときから自らの性を認識して生活し、社会もそのことを受け入れているかが分かるだろう。

最近では、一部の大学がカトゥーイの入学を拒否したり、彼らの女装や化粧を禁じていたことが明らかになり、教育省が調査に乗り出している。それほど「カトゥーイを差別することは良くないことである」という認識を国も持っていることがよく分かる事例だ。

ここまで会社、学校、政府をあげてカトゥーイの存在を認めている国はタイ以外、ほとんどないだろう。性的にマイノリティーである彼らが暮らしやすいタイの社会は、自国でカミングアウトできず苦しむカトゥーイたちにとって生きやすい国なのである。懐の大きさが、タイが魅力的に感じる理由の1つであることは間違いないだろう。

しかし、タイ人女性としては「恋愛対象になる男性が減ってきている」という新しい悩みも増えているそうだが……。

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