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全天候型屋台出現!? 中洲に屋台居酒屋

福岡の食文化の代名詞と云えば屋台を思い出される方も多いはず。福岡の屋台は福博人の文化として定着しているもの。でも雨が降ると休店となることも。そんな天気は関係ない全天候型屋台が中洲に登場。

執筆者:松尾 圭

中洲屋台横丁が入っているビル。地下鉄の出口をでて目の前なのは嬉しい。
福岡の食文化の代名詞とも云える屋台。現在、福岡・博多には約200件の屋台が存在しています。「食都・福岡」の夜を彩る屋台は、フレンチ・カクテルバー・焼きラーメンなど素敵な屋台ワールドが展開されています。

そんな福博の食の代名詞の屋台で、屋台村が中洲にオープンしたとの情報をキャッチ。一体どんなものなのかと取材。さて、どういう風に楽しませてもらえるか、ちょっとワクワクしてのお出掛けです。


一体、屋台村とはどんな感じなの!?

中洲に現れた中洲屋台横丁。なんと朝7:00まで開いています。
屋台と聞けば夕方から街のあちこちからリアカーに引かれては、いつもの定位置で手際良く設置作業が進み、大体午後6時から7時当りに営業がスタートするのが通常。天気のいい日には美味しい料理とお酒、そしてお店の人との会話で楽しんだり、または隣の人と仲良くなったりと独特の雰囲気の中、楽しい時間を体感できる福博ワールド。

でも雨が降ったりすると、営業を休むことを余儀なくしなければならなくなるのも事実。観光で福博の街を訪ねてきた人達にとっては、福博の楽しみ方が半減するのではないでしょうか。

福博の食文化を代表するそんな屋台は、天神や中洲など福岡市の繁華街地区に多くの店舗が営業しており、福岡市以外で時々見掛ける屋台村と称するところは、どちらかと云えば郊外に点在しています。そんな中、福博のど真ん中とでも云える九州最大の歓楽街:中洲に出現した「中洲屋台横丁」。

福博を代表するとんこつラーメンやもつ鍋などが一ヶ所で楽しめる、ザ・福博うまかもんワールドがここでまとめて楽しめる場所なのです。取材に行った時は午後7時前後で、その時間帯は女性の店員が多く、テキパキと感じのいい接客で割りと好印象でした。


さてさて、中洲屋台横丁の実力は!?

入り口を入ると正面に魚のケースが。今日の仕入れは何があるのかなぁ。
福博の屋台では商品衛生上、生ものは出すことが出来ません。屋台に行って刺身などの生ものが出てくることはありません。しかし店舗型屋台(果たして屋台と云っていいものかは別問題ですが、名称で屋台と謳っているのでここでは屋台とします)では、写真の如く毎朝長浜の魚市場で仕入れた新鮮な素材を提供してくれます。魚以外の素材も九州産にこだわり、素材+心を込められた技術を駆使して、美味しい一品を提供してくれています。その証拠に取材当日も多くのお客さんが来ており賑やかな店内でした。

中洲屋台横丁の6店舗名。さて、何を楽しもうかな!
ここ中洲屋台横丁には博多ラーメン「黒鷹」、博多餃子「八助」など6店のお店が集合した居酒屋式の店舗で、全座席数は152、どこに座ってもどこのお店のメニューもオーダー出来る方式。

それでは料理はと云うと、焼き鳥(福岡では串に刺さっているものは全て焼き鳥のカテゴリーに属します)は100円から370円まで多くのメニューが存在。当然、博多の名物である博多餃子(\480)やもつ鍋(\1250)、黒とんこつラーメン(\600)など目移りしてしまいそうなほどのメニュー構成。とにかく一品の価格帯が手頃で、そしてボリューム感があるものが多い。2人で行ったのですが、サラダ一皿でも十分なほどの量でした。最初は少なめに注文し、それから追加オーダーをするのがいいかと思います。

そして料理のお供でもあるお酒ですが、ここは屋内型店舗の強みが発揮されています。通常の屋台は限られた空間のため、お酒の種類はあっても銘柄はどうしても少なくなってしまうもの。でもここ中洲屋台横丁には焼酎蔵なるスペースがあり、多くの銘柄を楽しめます。中にはプレミア焼酎と云われる銘柄もあり、価格帯も良心的。お酒好きにはきっと満足できる内容ではないかとの印象です。


中洲屋台横丁の攻略法は!?

中洲屋台横丁の店内。テーブルにカウンターと152席。
折角、屋台横丁に来たならば色々なメニューを楽しみたい。そう思うのが普通だと思います。ここの一皿は結構ボリュームがあるので、最初は少なめに注文し、お腹と相談しながら追加オーダーをするのがいいかと思います。それから店員さんに、今日の魚の仕入れ状況やオススメなどを聞いて刺身やメニューを頼んでみてはいかがでしょうか?


ボリューム感満載のがっつりサラダ(\580)。2人では食べ応えありすぎです。
福博の名物メニューである新鮮な牛のもつを使用したもつ鍋や、焦がしニンニクから作られたマー油がのっている黒とんこつラーメン、天草大王(鶏肉)を使った料理などは、お店側も一押しメニューのようですので是非ご賞味あれ。

話は変わりますが、ある福岡市出身の有名芸能人が「中洲には他の街の繁華街と比べると、遅くまで多くの人たちが歩いている。そんな街は他にはない」とコメントしていました。福岡の街はコンパクトで、電車やバスが運行していない時間帯の帰宅手段はタクシーになりますが、市内であれば3,500円あれば大体着いてしまいます。確かに夜中の2時や3時でも想像している以上の数の人たちが歩いている風景を普通に見かけます。

そんな元気な(?)街、中洲にある中洲屋台横丁は、午後5時30分に開店して店が閉まるのがなんと翌朝の7時。遅い時間帯でも開いていて、色々な活用方法が出来るお店。中洲で飲んだ後にちょっとお腹が空いたなぁって時には便利なお店で、安心していけるお店です。



今回は福博では異色なタイプの屋台(?)をご紹介しました。屋台形式の居酒屋といった表現がこのお店を表すにはいいのかなぁっと思います。本物の屋台と行き比べてみて、ご自分でその空間を味わってみてください。使い分けて活用できる、そんなお店です。



名物の博多餃子(\480)。
■中洲屋台横丁
・所在地:福岡市博多区中洲5-2-1
・電話:092-262-0351
・営業時間:PM5:30~AM7:00(日・祝日~PM11:00)
・定休日:なし
・アクセス>:地下鉄中洲川端駅2番出口前・「Yahoo!地図情報」


















※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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