岸権旅館等の伊香保温泉の老舗宿で、古くから利用されて来源泉は、黄金(こがね)の湯。鉄分が含まれ赤い色が付いた硫酸塩泉の名湯です。今回は、この湯を良い状態で堪能出来る伊香保温泉の老舗宿を、ガイドが厳選して紹介します。(伊香保温泉には、近年開発された透明なしろがねの湯もあります)

歴史と伝統を誇る伊香保温泉の老舗旅館は、どこも名前が古風。一見中国語のように見え、読めないのでふりがなを付けました。一度覚えてしまえば大丈夫なので、この機会に是非覚えて下さい。

岸権旅館(きしごんりょかん)は、三つの浴場で名湯三昧!

岸権旅館浴室棟:六左衛門の湯
岸権旅館「六左衛門の湯」は、伊香保温泉の中央通り石段街に面して建つ近代的な浴室専用棟

 
岸権旅館の岸権とは岸権左衛門の略。室町時代から続く老舗旅館らしい、古式ゆかしい名前です。自慢の浴場は三箇所あり、一番新しいのが、浴室専用棟「六左衛門の湯」。新しく様々な工夫も感じる浴場は快適の一言。しかし、老舗らしい本格的な温泉を味わいたい温泉好きには、むしろ古くからの浴場をお勧めしたいと思います。
 
岸権旅館離れ露天風呂:権左衛門の湯
岸権旅館権左衛門の湯は明治14年に描かれた錦絵を忠実に再現した総檜造りの露天風呂。

 
岸権旅館のいちおしは、旅館の裏通り向こう側にある離れ露天「権左衛門の湯」。じつはここ、明治時代の錦絵に描かれた浴場を忠実に再現したもの。そんな昔から露天風呂があったとは驚きですね。昔の浴場サイズなので小規模ですが、返って名湯とじっくり向き合うには最適。伊香保の四季を感じ取れる優れた露天といえるでしょう。
 
岸権旅館大浴場:又左衛門の湯
岸権旅館又左衛門の湯は、老舗らしい風格のある湯量豊富な大浴場。

 
岸権旅館の三つ目の浴場は「又左衛門の湯」。老舗らしい重厚な風格のある大浴場は、湯量が豊富なためか湯の温度も少し熱め。お湯はすべて加熱掛け流し。加熱すると個性が減る湯が多いですが、伊香保ではむしろ鉄分などの個性が増える印象を受けます。三つの浴場で文字通り名湯三昧できます。
 
岸権旅館夕食の一部
岸権旅館の夕食の一部。「一品一品が厳選されている。」と感じさせてくれました。
いろいろな旅館に泊まると、たまに失敗だったと感じることがあります。失敗とは宿泊料に見合わなかった、損をしたということです。ひどい時には騙されたと思ってしまうこともあります。それは、宿で経験するガッカリの数に比例します。

岸権旅館では「他の宿だとここでガッカリすることが多いな」と思う所で、逆にガッカリしないことが多く、嘘や騙しのない宿との印象を持ちました。格安プランで泊まったのに食事がしっかりしていたこと。部屋のメンテナンスも、他の宿では何故補修しないのかと思うことが多いのですが、ここではちゃんと補修していました。また、チェックアウト前に風呂場の営業が終わる宿が多い中で、チェックアウトまでフルに温泉に入れるのが温泉好きには最高です。しっぽの先まであんこの詰まったたい焼きのような宿だと思いました。

■交通アクセス情報
  • 岸権旅館
  • 住所 群馬県渋川市伊香保町伊香保48
  • 電話 0279-72-3105
  • 日帰り入浴 不可
  • 練馬ICから車で約90分
  • Yahoo!地図
→次ページ以降、伊香保温泉の名湯を、さらに二軒紹介します!>>>