公立高校の復活なるか?
都立日比谷高校の躍進で、公立高校の復活となるのでしょうか?今年、東大合格者数を大幅に伸ばした公立高校は、ほかに33名(17名増)の合格者を輩出した県立浦和(埼玉)、28名(8名増)の旭丘(愛知)、28名(7名増)の土浦第一(茨城)など。
一方で、合格者数を大幅に減らした公立高校も。26名(10名減)の岡崎(愛知)は、昨年の13位から20位へとダウン。18名(10名減)の一宮(愛知)、14名(13名減)の富山中部(富山)、11名(13名減)の岐阜(岐阜)はランク外へ。
一言で公立高校と言っても、大きく明暗を分けた形です。とはいえ「勝つも負けるも平家の常」という言葉もあります。合格者数を減らした高校の中には、翌年合格者数を増やす高校もあり、1年おきに増減を繰り返すという高校も。良くも悪くも、一喜一憂は禁物のようです。
どんな公立高校がいい?
東大を始めとした難関国公立大学への合格実績が高い高校には、それなりの特徴があるようです。まず、高校入試の難易度が高いことです。偏差値で言えば60以上、内申点で言えば40(9教科平均4.5)以上は必要。こうした公立高校は、入試で十分な内申点が必要なことから、主要5教科だけでなく美術や音楽といった副教科の成績も良いことが大切です。つまり、どんな教科でも好成績を修めることができる「バランス型」の生徒が多く集まる高校と言えるでしょう。
次に特徴的なのが、授業計画(シラバス)や補習の充実です。わざわざ予備校に通わなくても、学校の授業だけで自然と大学受験対策ができてしまう高校と言えるでしょう。
高校によっては、東大ではなく地元の難関国公立大学への進学に重点を置いているところもあります。難易度や東大合格者数だけではなく、国公立大学全体の合格実績を見ることが、良い志望校選びへとつながるでしょう。
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<参考資料>
・週刊朝日2007年4月6日増大号
・サンデー毎日2007年4月8日号