沖縄・八重山諸島で秘境の滝探検と水牛車を体験してみませんか?
たくさんの島からなる沖縄。それぞれの島に息づく独特の個性を楽しみにして、複数の島を巡る旅を楽しむ人が昨今増えてきています。かくいうガイドもその中の一人です。沖縄でも那覇のある本島周辺と、本島からさらに400km西に位置する八重山諸島とでは雰囲気が大きく異なりますが、旅を楽しみたい人にはどちらもお薦めです。
沖縄本島と八重山諸島・西表島の位置
西表島では、ワイルドにボートで川をさかのぼった後、ジャングルの中にある秘境の滝を探検できるツアーを。そしてもう1つは、おおらかな島時間の流れに身をゆだねるべく、水牛にひかれて海を渡っていく由布島(ゆぶじま)と、2つの対照的な場所をご紹介します。どちらもそこにしかない魅力をもった観光スポットなんですよ。
西表島:ジャングルの中にある2つの秘境の滝に行ってみよう!
沖縄県では2番目に大きな島で、島の沿岸部以外は、ほとんどがジャングルでおおわれているというまさに秘境の島です。 西表島の北側に流れている浦内川は、沖縄県で一番大きい川幅を持つ川。この川の上流に目指す秘境の滝が2つあり、モーター付きのボートに乗って見に行くことができます。
浦内川の両岸を覆っているのは、ジャングルを構成するマングローブの林。ちなみにマングローブというのは、海の水と川の水が混じり合う汽水域に植生する植物の総称で、実はマングローブというそのものの名前を持つ木はないのだそうです。
ただし、ボートで川を遡れるのはボート乗船場から2kmほど進んだ軍艦岩まで。ここから先はボートを下りて、ジャングルの中を通る浦内川自然研究路を歩きます。多少のアップダウンはあるものの、歩きやすいハイキングコースです。
30分ほど歩くと秘境の滝の一つ、マリュドウの滝を望む展望台に到着。日本の滝100選にも選ばれているマリュドウの滝(Yahoo! 地図情報)は落差20m、2段にわかれて川の水が流れていくのが特徴です。
「丸い淀み」という意味を持つマリュドウの滝を展望台から見ていると、その美しさに思わず息をのんでしまいます。
秘境の滝のそばまで近づけます!
マリュドウの滝を望む展望台から、さらに10分ほど奥へ歩いていくと上流にあるもう一つの秘境の滝、カンピレーの滝(Yahoo! 地図情報)のそばまで行くことができます。カンピレーとは「神々が座する所」という意味。川幅いっぱいに200mに渡って小さな滝がいくつも連なるさまは、まさに聖なる場所という雰囲気を醸し出します。カンピレーの滝、マリュドウの滝を流れる川の水の勢いの強さには驚きます。
ちなみに、先ほど展望台から眺めていたマリュドウの滝へも近くまで寄ることが可能です。帰りのボートへの集合時間を考慮して、時間に余裕があれば立ち寄ってみることをお薦めします。
カヌーでのジャングル探検ができるコースも!
マリュドゥの滝とカンピレーの滝を見に行くためには、浦内川観光主催のツアーに参加を申し込みます。ツアー単独の申し込みも可能ですが、石垣島より日帰りで西表島に渡ってツアーに参加する、という観光プランが石垣島と離島を結ぶ船会社や旅行代理店で用意されていますので、こちらを申し込む形でも参加可能。またパッケージツアーで石垣島のホテルに宿泊した時でも、空きがあればホテルのツアーデスク経由で前日までに申し込めば参加できますので、「明日、何しようか……」と思った時でも大丈夫です(ガイドはこの形で参加しました)。
また、マリュドウの滝を望む展望台まで行った後、軍艦岩からの帰りはカヌーを漕いで自然観察などの説明を聞きながら、ジャングルに囲まれた浦内川をのんびりと下っていくまる1日がかりのツアーもありますので、もっとワイルドに!と思われる方は、こちらのツアーを検討してみても良いですね。
続いては、ゆったりとした島時間を楽しみたい方のために、水牛に揺られて海を渡って行く熱帯植物園、由布島に行きましょう。次ページに続きます。