名所・旧跡/北海道の名所・旧跡

さいはての花の島、利尻・礼文へ【北海道】(2ページ目)

稚内の西に位置する利尻島と礼文島。ここにしかない美しい自然とグルメを求めて、短い夏の間に観光客が多数訪れます。旅を楽しむ人ならぜひ一度は行ってみたい「さいはて」の花の島、利尻と礼文をご紹介しましょう。

村田 博之

執筆者:村田 博之

名所・旧跡ガイド

日本最北の島、礼文島

澄海(すかい)岬(1)
礼文島では、ダイナミックな海の風景が各所で楽しめます。画像は北西部の澄海岬(2003年6月撮影)
続いて礼文島Yahoo! 地図情報)をご紹介しましょう。地名の由来はアイヌの言葉で「沖の島」を意味する「レプンシリ」から。北海道・稚内(わっかない)の約60km西に位置する日本最北の島になります。

島の北側に礼文岳(標高490m)があり、東西8km、南北30kmという細長い島です。利尻島とは最短距離で8kmしか離れていません。

礼文島の魅力は、利尻島と同じく高山植物が身近で見られるということと、ダイナミックな海の風景が楽しめること。島の西海岸は、強い偏西風による荒波が作り出した断崖絶壁が続いており、ここでしか見られない風景を作り出しています。

不思議な形の桃岩、猫岩

桃台猫台から眺める桃岩と猫岩
桃台猫台から眺める桃岩(上)と猫岩(下)。ネーミングどおりの形ですね(2003年6月撮影)
まずは礼文島の南側のスポットから。フェリーが発着する東海岸側の香深(かふか)から、桃岩トンネルを抜けて西海岸側の元地へ向かう道の途中から左に曲がったところにあるのが桃台猫台(Yahoo! 地図情報)という場所。

ここからは、桃のような独特の形をした桃岩が山側に、海側には猫の背中のような形をした猫岩を見ることが出来ます。不思議な形の岩なので、強く印象に残りますね。

桃岩の近くまでは、元地へ向かう途中にくぐった桃岩トンネルの横からハイキングコースで登ることができます。

登った先にある桃岩展望台(Yahoo! 地図情報)からは、桃岩の展望だけでなく、最初にご紹介した利尻島・利尻富士の雄姿も見ることができますので、時間が取れればぜひ立ち寄ってみて下さい。

高さ50m、迫力の地蔵岩

地蔵岩
元地海岸を歩いていくと、現れる高さ50mの地蔵岩。美しい夕陽が見られるとのこと(1985年8月撮影)
元地から北側にある海岸は、メノウの原石が見つかったこともあるのでメノウ浜という別名があります。その海岸をさらに北に歩いていくと、海にそそり立つ大きな岩が見えてきます。

この岩は地蔵岩(Yahoo! 地図情報)といい、高さは実に50mに達するとのこと。その迫力には思わず息を飲んでしまいます。

日本最北の滝、礼文滝

礼文滝
日本最北の滝、礼文滝。落差は15mほどの小さな滝です(1985年8月撮影)
地蔵岩の1.5kmほど先には、礼文滝(Yahoo! 地図情報)という滝があります。落差は15mほどの小さな滝なのですが、ここが日本で一番北にある滝とのこと。

ただ、ガイドが訪れた時は、元地から海岸線を歩いて訪れることができたのですが、現在は高波や土砂崩落の危険があるため通行止め。山側のトレッキングコースである礼文林道から大回りしないと行くことができない場所になってしまったそうです。

ロープを使って移動する場所があるなど上級者向けではありますが、滝へ向かう途中の花畑はとても美しいとのことなので、体力に自身のある方は、礼文島に連泊して訪れてみても良いのではないでしょうか。


続いては、礼文島の北側のスポットをご紹介しましょう。礼文でしか見られない固有種の花の観察や、さいはてを強く感じられる場所が揃っています。次ページに続きます。
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