海の難所、来島海峡を3つの吊り橋でひとまたぎ。来島海峡大橋
大島と今治市街を結ぶ来島海峡大橋。3つの吊り橋を合わせると、しまなみ海道で最も長い橋になります。 |
来島海峡大橋は、大島側から来島海峡第一大橋(全長960m)、来島海峡第二大橋(全長1,515m)、来島海峡第三大橋(全長1,570m)の3本の吊り橋が連なっていて、これは世界でも初めての橋の構造です。
橋がかかる来島海峡は、瀬戸内海を東西に横断する大型船が通れる唯一の海峡で、潮の速度が速く海の難所とされてきました。来島海峡大橋をかける際に来島第二大橋と来島第三大橋については橋桁から満潮時の海面までの高さとして65mを確保し、豪華客船の通過も可能としました。
しまなみ海道を渡りきった先にある来島海峡サービスエリアからは、今渡ってきた来島海峡大橋を眺めることができます。来島海峡サービスエリアの施設や展望所は1つにまとまっているので、これから尾道方向へ行こうという人も来島海峡サービスエリアに寄って、来島海峡大橋を眺めることができます。
今治市街から来島海峡大橋を見るなら糸山公園へ
糸山公園から眺める来島海峡大橋。馬島の向こうに見えるのは大島です。 |
今治ではしまなみ海道の来島海峡サービスエリアからも来島海峡大橋を眺めることができましたが、もう1つ来島海峡大橋を眺めることができる場所があります。それが糸山公園(Yahoo! 地図情報)。今治北インターチェンジの近くにあります(なお今治北インターチェンジから出入りする場合、来島海峡サービスエリアには立ち寄れませんので注意しましょう)。
標高98mの糸山にある糸山公園の展望スペースに行くと正面に来島海峡大橋が迫力ある大きさで見ることができます。橋の下の来島海峡を航行する船も見えますので、長い時間のんびりすることができる場所です。展望スペースは2箇所ありますので、橋の見え方を比較してみるのも良さそうですね。
築城400年を迎えた今治城
2004年に築城400年を迎えた今治城。天守閣は1980年に再建されたもの。 |
海の水を濠に引き込むなどの独創的なアイデアで海岸に築かれた平城です。天守閣は1980年に再建されたもので内部は歴史資料館として使われています。
しまなみ海道の開通を契機に、今治のシンボルとして城のライトアップが始まり、今では毎日行われています。
瀬戸内海の多島美を楽しみながら、のんびりとまわりましょう
大三島から今治までの愛媛県側のしまなみ海道の名所・旧跡をご紹介してきましたが、広島県側とあわせてしまなみ海道は全長60kmにも及ぶ道で、沿線に数々の見どころがあります。1日で走り抜けてしまうにはもったいない所ばかりなので、ぜひゆっくり時間を取ってまわってみて下さい。今回ご紹介した「瀬戸内しまなみ海道」(愛媛編)へのアプローチと関連サイトの情報は、次ページにまとめておきます。2006年、全区間の開通を果たした「瀬戸内しまなみ海道」にぜひ出かけてみて下さい!