新神戸オリエンタルホテルの隣
バーカウンター。1900年代の初頭のアンティークパーツで作られた。イギリスのパブ文化を彷彿させる。 |
さて、そのアンティーク家具ですが、結構高いですよね。いいなあと思ってみたら、「ウッソー3桁もするの?」というのもたくさんあります。いつも目の保養を決め込み、保養しすぎて目が肥えた過ぎて、そんじょそこらのものでは我慢できなくなって、なかなか買えないというのが現状。いやいや先立つものがないというのが本音ですが。
今夏、新神戸駅近くにオープンした「パルテノン神戸」は手の届く範囲で、ベルサイユ宮殿にあったミラーキャビネットなどが手に入るというアンティークショップ。「新神戸オリエンタルホテル」の一筋東にあるショダリビル21の2階にあります。
時代を生き抜いていた家具が歴史を語る
アンティーク家具はセットはずれが多いが、ここはセットで揃う。その分価値が高い。 |
パルテノン神戸は滋賀県で営業している直輸入西洋アンティーク家具・建材店の「パルテノン滋賀」のチェーン店。滋賀の店は広さ約2000平方メートルのショールームを持ち、家具の修理もやってくれるというアンティーク家具のことならおまかせというアフターケアも万全なお店なのです。
このたび、異人館通りをはじめ旧外国人居留地など西洋建築が残る神戸にアンティークショップをオープンしたのは、その町の風景とともにアンティークな家具に少しでも関心を抱いてもらい、愛用して頂ける方が増えたらという思いからです。
こよなく愛する西洋家具。専門はヨーロッパで、年間約6回買い付けにいくとのこと。店内にはさまざまな年代のアンティーク家具を置いてあり、その1つ1つに秘められた歴史があります。それが面白い。たとえば、先のベルサイユ宮殿にあったミラーキャビネットや、現在もイギリスのアルバート博物館にあるショーケースと同じものや、1830年代のダイニングセットなど、それはそれはアンティーク家具好きはもちろん、歴史に興味のある人もゾクゾクする品々がいっぱい。だってそれら家具の傷の1つ1つの歴史のなかの出来事があるわけで、その時代背景と照らし合わせて家具を使用していた光景を想像してみましょうよ。貴族の女性がどのようにふるまっていたのか。あるいは当時の人々の生活スタイルなどと照らし合わせると興味深いものになりますよ。
倉庫ごとの買い付けで手頃な価格を実現
1880年代のフランス製。ヴェルサイユ宮殿にあったミラーキャビネット。何人の貴婦人たちこの鏡に姿を映しだしたであろうか。 |
たとえば1830年代のダイニングセットが約350万円、ベルサイユ宮殿にあったミラーキャビネットが約90万円という具合。もっとも低い価格は花台の1万3000円でした。これはひとえに買い付けの腕によります。同店はアンティーク家具を集めている店の倉庫をそのまま購入するのです。いわば大量購入。だからセットはずれが少なく、価格も安いというわけです。倉庫に行って日本で売れるものだけを選んで買い付けすれば、その分、どうしても高くなってしまうということです。
客室もリニューアルされ、シンプルでモダンな内装に変わった。窓からは神戸市内を一望できる。。 |
■パルテノン神戸
・所在地:神戸市中央区生田町1-4-1
・交通アクセス:山陽新幹線・神戸市営地下鉄「新神戸駅」から徒歩5分
・地図:>Yahoo!地図情報
・TEL:078-291-5766
・HP:パルテノン
■新神戸オリエンタルホテル
・所在地:神戸市中央区
・交通アクセス:山陽新幹線・神戸市営地下鉄「新神戸駅」直結
・地図:>Yahoo!地図情報
・TEL:078-291-1121
・HP:新神戸オリエンタルホテル