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大人の社会見学6!大阪・舞洲工場(4ページ目)

大阪商工会議所主催「大阪産業観光ツアー」の最後を飾るのは大阪市環境局「舞洲工場」!まるでUSJのアトラクション?とかんちがいしそうなユニークな外観は一見の価値あり。その素晴らしい魅力に迫ります!

執筆者:陸奥 賢

自然環境を最大限に配慮した最新のエコロジー工場

舞洲工場はごみ処理だけではなくボイラで発生する蒸気を利用した発電工場でもあります。ガイドが伺ったさいには18270キロワット(家庭用掃除機36520台分!)を発電中でした。
つぎに舞洲工場の特筆としてあげたいのが、省エネルギーに対する素晴らしい配慮。たとえば屋上に降る雨水を集めて再利用できるようにしたり、ごみを燃焼したさいに発生する蒸気を利用して大きな羽根車を回して発電するタービン発電機などを設置しています。この発電機は最大32000キロワットの発電が可能だそうで、これは家庭用の掃除機(500ワット)を約64000台ほどを動かせる膨大な発電量になるとか。舞洲工場内のすべての消費電力をまかなって、余剰の電力は電力会社に売電されています。

舞洲工場のスタッフです。工場内の様子をモニターで確認しています。モニターのデザインにもちょっとしたアートな遊び心が伺えます。
また工場をいろいろと巡っていると、ビルの屋上や窓枠、通路、工場周辺などに芝生や植木、花壇などが数多く配置されていることにも気づかされます。これは人工物を建ててしまうと、どうしても周辺の自然環境を破壊してしまうので、建物の緑化を積極的に行って何とか環境破壊を補おうという意図が込められています。

一見すると、アートなデザインや遊び心が満載の外観ですが、しかしいざ内部に入ってみると、雨水や蒸気の再利用、建物緑化を推進していて、フンデルトヴァッサー氏が掲げる「技術、エコロジーと芸術の調和」というコンセプトが、実によく体現されているのがわかります。自然環境の保護やごみの発生というのは全人類共通の課題ですが、それに対する「答え」のようなものが舞洲工場にはあります。しっかりと楽しめて、しっかりと学べる。ぜひ一度は舞洲工場に足をお運びください。

<DATA>
■大阪市環境局 舞洲工場
○所在地:〒554-0041 大阪市此花区北港白津1-2-48
TEL:06-6463-4153 FAX:06-6463-7101
○見学の申込み:大阪市環境局 施設管理担当
〒545-8550 大阪市阿倍野区阿倍野筋1-5-1 あべのルシアス12階
TEL:06-6630-3353 FAX:06-6630-3582
受付時間:9:00~12:00 13:00~17:00
※詳細は公式サイトの舞洲工場の見学受付についてをご覧ください。
○アクセス:JR大阪環状線「西九条駅」下車より
大阪市バス「此花大橋西詰」下車徒歩3分
またはJRゆめ咲線「桜島駅」下車より
北港バス「環境局前」下車すぐ
○地図:Yahoo!地図情報
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