節分行事を催す数多くの神社仏閣の中でも
大阪・平野の全興寺は一味も二味もちがいます
全興寺境内にある「鬼の案内板」。右手は「ほとけのくに」を指差して、左手に持った棍棒には「地獄堂」という案内が・・・。 |
全興寺は今から1300年前に聖徳太子が建立した薬師堂を由来とする由緒正しい寺院ですが、「小さな駄菓子屋さん博物館」や「地獄堂」「ほとけのくに」「おも路地」「だがし屋広場」といったユニークなイベントや催しが連日行われていて一向に飽きさせません。それではさっそく「おもろいてら 全興寺」の魅力を色々とご紹介していきましょう。
昔懐かしい下町風情の商店街から本堂へ
商店街のアーケードを歩いていると天井に現れる巨大な「招福」の赤提灯が全興寺の目印です。 |
全興寺の本堂です。本尊・薬師如来さまが納められています。節分のさいの厄除けの護摩祈祷もこちらで行われます。 |
「小さな駄菓子屋さん博物館」で懐かしむ
「小さな駄菓子屋さん博物館」です。家族連れの参詣客や地元の子供たちがひっきりなしに訪れます。 |
こちらは昭和25年当時に使用されていたもので、なんと現在でも稼動中!実際にパチンコを打つことも可能です(しかも無料で。これも嬉しい趣向です)。参詣客には大人気でガイドが見ている最中でもひっきりなしに子供たちがワイワイと遊んでいました。
古電話を再利用したのが、この「平野の音博物館」。CDが内蔵されていて100トラックもの平野の音を楽しむことができます。世界でも珍しい「音風景の博物館」です。 |
ちなみにこの「小さな駄菓子屋さん博物館」は、平野区の有志の皆さんによる「平野の町づくりを考える会」が1993年から取り組んでいるミニ博物館運動によるもので、この他にも「平野映像資料館」や「新聞屋さん博物館」といった15館ものミニ博物館が平野区全域で展示されています。基本的には毎月第4日曜日(博物館によって開館日時は異なるので要注意)に開館していますので、こちらの公式サイトをチェックしてミニ博物館巡りにおでかけしてみてください。
次ページではいよいよ全興寺の名物スポット「地獄堂」と「ほとけのくに」をご紹介します。
1p 「本堂」「小さな駄菓子屋さん博物館」を巡る
2p 「地獄堂」「ほとけのくに」「涅槃堂」を巡る
3p 「おも路地」「門前茶屋おもろ庵」を巡る
4p 「全興寺」スナップ集vol.1
5p 「全興寺」スナップ集vol.2