ドイツ/ドイツ基本情報

喫煙天国ドイツ、遂に3つの州で禁煙法施行

今まで喫煙天国だったドイツですが、2007年8月1日、遂に一部の州で禁煙法が施行されました。具体的な内容、今後の動きも含めて、ドイツでのタバコ事情をお伝えします。

執筆者:カルカ 麻美

「環境先進国」として名高いドイツ、実は喫煙天国だ(だった)ということご存知でしたか? それが遂に2007年8月1日、3つの州で禁煙法が施行されました。この動きは徐々に他の州にも広がっていく見込みです。

※2008年1月1日より、さらに8つの州で禁煙法が実施されました。年内には全16州で禁煙法が施行されることが決まっています。詳しくは、ガイド記事「ドイツ全国の飲食店で禁煙法実施へ」をご覧ください。

喫煙パラダイスだったドイツ

ドイツのレストラン
ドイツのレストランでは、今までタバコの煙が蔓延していることが多かったですが……
環境保護に熱心で自然を愛するドイツと、「喫煙パラダイス」という言葉はあまり結び付かないのではないでしょうか。ドイツのレストランやカフェに入ると、タバコの煙が蔓延していてビックリ……なんてことも多いと思います。最近では、きちんとしたレストランなどでは全面禁煙、または禁煙席・喫煙席が分かれているところも少しずつ増えてきました。でも大半の飲食店では喫煙OK。分煙もされていないことが多く、非喫煙者の方が肩身の狭い思いをしているような状況です。

歩きタバコやポイ捨ても非常に多く、全国の駅の構内やホームでも、自由にタバコを吸えるところがまだ半数もあります(大きな駅では禁煙とされていますが、喫煙コーナーが設けられています)。


禁煙法をスタートした3つの州

ドイツ禁煙法
3つの州で禁煙法がスタート!
このような状況のドイツですが、遂に2007年8月1日、全部で16ある州のうち3つの州で禁煙法が施行されました。施行されたのは以下の州です。

  • バーデン・ヴュルテンベルク州(南西部のハイデルベルクやシュトゥットガルトがある州)

  • ニーダーザクセン州(中・北部のハノーファーやツェレがある州)

  • メクレンブルク・フォアポンメルン州(北部のシュヴェリン、ロストックなどがある州)


  • これらの州では、役所、病院、学校などの公共施設で全面禁煙となります。

    バーデン・ヴュルテンベルク州とニーダーザクセン州では、飲食店でも全面禁煙。全てのレストラン、カフェ、バー、ビアホールで、タバコは吸えなくなりました。ただし、個別の「喫煙部屋」が設置されていれば、その中では吸ってもよいことになっています。

    この動きは今後、他の州にも広がっていく予定。電車やタクシーの中でも、間もなく全面禁煙となります。詳しくは次のページで!
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