ドイツ/ドイツの観光・世界遺産

ロマンチック!夢心地のドイツ建築めぐり(2ページ目)

ドイツには、女性ならきっと誰でもうっとりしてしまうロマンチックな建築物がたくさん! 一度は生で見てみたい、ガイドおすすめのドイツ建築TOP5をご紹介します。

執筆者:カルカ 麻美

第3位 サンスーシ宮殿 (ポツダム)

サンスーシ宮殿
階段状のブドウ園の上に立つ可憐なサンスーシ宮殿

ベルリン近郊の町ポツダムにあるサンスーシ宮殿は、広大なサンスーシ公園の中に立っています。公園内には他にも新宮殿や中国茶館など多くの城館があり、これらの建築物とその周囲の景観が、1991年より世界遺産に登録されています。

サンスーシ公園
宮殿から見下ろしたサンスーシ公園。この緑豊かな公園を散歩するのもオススメ!
サンスーシ宮殿は、プロイセンのフリートリッヒ大王が1745~47年に建てた夏の居城。階段状のブドウ園の上に黄色い宮殿が立ち、それらが一体となって印象的な景観を成しています。豪華な宮殿は他にもたくさんありますが、サンスーシ宮殿の魅力は何と言ってもこのブドウ園とのハーモニー。「サンスーシ」とはフランス語で「憂いのない」という意味。大王は自然いっぱいの中でひっそりと暮らせる、隠れ家のような場所を求めていたのでした。

宮殿自体の建築はロココ様式で、優雅な装飾がされています。規模はこぢんまりとしていて、内部には「大理石の間」、「謁見の間」など全12室。音楽愛好家でフルートを演奏し、作曲もした大王。宮殿内にはコンサートが行われた「音楽室」もあります。

大王はこの居城を愛し、生前からブドウ園の最上段に埋葬されることを望んでいました。しかしその望みが叶ったのは、死後200年以上が経過した1991年のこと。現在では希望通りの場所に、愛犬と共に静かに眠っています。

【関連リンク】
  • ベルリンと東の町

  • 世界遺産/城/教会/美術館など



  • 第2位 ゼンパーオペラ (ドレスデン)

    ゼンパーオペラ
    ドレスデンの劇場広場に立つゼンパーオペラ

    「ゼンパーオペラ」とは、ドレスデンにある州立歌劇場のこと。ゴットフリート・ゼンパーという建築家が建てたため、このように呼ばれています。このオペラ座、何と合計3回も建設されています。最初の建設は1838~41年。しかし1869年、火事により焼失。1871~78年にかけて、ゴットフリート・ゼンパーが再び設計したオペラ座を、息子のマンフレッド・ゼンパーが完成させます。しかし、これも第二次世界大戦末期に起きたドレスデン大空襲により破壊。戦後またすぐに再建の準備が開始され、1977~85年に3度目のゼンパーオペラがオリジナルに忠実に建てられました。

    ゼンパーオペラ
    豪華さの中にも落ち着いた上品さがあるゼンパーオペラの内装 ※写真はクリックで拡大
    ガイドツアーで見学できる内部は、息を呑むほどの素晴らしい造り。豪華さはもちろんなのですが、その独特な色使い、優雅で上品なセンスある装飾、巨大なシャンデリアなど、中に入った瞬間「来て良かった!」と心から思う、感動ものの内装。堂々たる外観も美しく、特に夜ライトアップされた華麗な姿が有名です。

    ワーグナーのオペラ『さまよえるオランダ人』(1843年)、『タンホイザー』(1845年)なども、ここで初演されました。

    【関連記事】
  • 荘厳なバロック建築の都ドレスデンを歩く



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