ドイツ絵画

アルテ・ピナコテーク
デューラー『自画像』(1500年)
主に15~16世紀の作品を展示。前のページでもご紹介したアルトドルファー(Altdorfer)、デューラー(Dürer)のものが数多くあり、これらは必見です。デューラーは、ドイツ美術において重要な位置を占める画家。出身地のニュルンベルクには「デューラーの家」があり、そこでも彼の作品を見ることができます。

その他、クラーナッハ(父)(Cranach d. Ä)やホルバイン(父)(Holbein d. Ä)、グリューネヴァルトGrünewaldなどの作品を展示。

初期フランドル絵画

15世紀中ごろ~16世紀前半のフランドル(ネーデルラント)絵画が展示されています。ボウツ(Bouts)、メムリンク(Memling)などの作品。

イタリア絵画

アルテ・ピナコテーク
ラファエロ『テンピの聖母』(1507年)
ルートヴィッヒ1世が収集した14~15世紀のイタリア・ルネサンス絵画が多数所蔵されています。主な作品は、ラファエロ(Raffaello)の『カニジャーニの聖家族』、ダ・ヴィンチ(da Vinci)の『聖母子』、ボッティチェリ(Botticelli)の『キリストの哀悼』、リッピ
Lippi)の『受胎告知』など。

イタリア・ルネサンスの部屋の隣は、16世紀のヴェネツィア派絵画の部屋。ティツィアーノ(Tiziano)、ティントレット(Tintoretto)、ロット(Lotto)などの作品が見られます。なお、17~18世紀のイタリア絵画は別の場所(フランス絵画の隣)に展示。グアルディ(Guardi)、ティエポロ(Tiepolo)他。

フランドル絵画

アルテ・ピナコテーク
ルーベンス『カバとクロコダイル狩り』(1615/16年)
17世紀のフランドル絵画の展示。アルテ・ピナコテークのハイライトとも言える「ルーベンスの部屋」は、美術館の中央にあります。ルーベンス(Rubens)の代表作『最後の審判(大)』(部屋の中央にある巨大な絵)や『最後の審判(小)』、『ライオン狩り』など多数の作品が所蔵されていて、かなり見ごたえがあります。隣の小部屋の方にもたくさん展示されているので、ファンの方はお見逃しなく。

またこの小部屋にはブラウエル(Brouwer)の作品も多くあります。農民の暮らしぶりがユーモアたっぷりに描かれていて、見ていてとても楽しいですよ。

アルテ・ピナコテーク
ヤン・ブリューゲル『説教するキリストのいる港』(1598年)
その他のフランドル絵画では、ファン・ダイク(van Dyck)やヤン・ブリューゲル(Jan Brueghel d.Ä.)(ピーテル・ブリューゲル(Pieter Bruegel)の次男)の作品が充実。ブリューゲルの作品は父、息子ともに、1階の小部屋にあります。

オランダ絵画

アルテ・ピナコテーク
レンブラント『十字架降下』(1633年)
17世紀のオランダ絵画を代表するレンブラント(Rembrandt)の作品が多数展示されています。『聖家族』、『自画像』、『十字架降下』など。その他、ハルス(Hals)、テル・ボルフ(Ter Borch)、メツー(Metsu)など、様々なオランダ画家が描いた当時の人々の日常風景や静物画、風景画が見られます。

フランス絵画

ヴィッテルスバッハ家はフランスとの深いつながりがあったにも関わらず、フランス絵画の収集はあまり積極的にされませんでした。そのため、ここで展示されているフランス絵画はあまり多くありませんが、プッサン(Poussin)、ロラン(Lorrain)、ブーシェ(Boucher)など17~18世紀の作品を見ることができます。

スペイン絵画

アルテ・ピナコテーク
ムリーリョ『メロンとぶどうを食べる子供たち』(1645/46年)
スペイン絵画が展示されているのは一部屋だけですが、エル・グレコ(El Greco)の『聖衣剥奪』(スペインのトレド大聖堂にある『聖衣剥奪』の、作者自身によるレプリカ)、ムリーリョ(Murillo)の『メロンとぶどうを食べる子供たち』など、優れた作品が所蔵されています。

エレガントなカフェで一休み

アルテ・ピナコテーク
美術館内にあるエレガントな雰囲気のカフェ
3つのピナコテークの中で、このアルテ・ピナコテークに入っているカフェ「Café Klenze」が最も素敵でオススメです。高い天井のフロアにゆったりと配置されたテーブル。落ち着いた雰囲気の中で一休みでき、何とも贅沢な気分になれます。コーヒーもハンドメイドのケーキも美味しく、きっと満足できるはず。スープやキッシュ、サンドイッチなどもあるので、小腹が空いている時にもぴったりです。セルフサービスなのでカウンターで注文し、トレーにのせて自分で席へ運びますが、食べ終わった食器は係りの人が下げてくれます。



アルテ・ピナコテークには多数の作品が展示されていますが、国・時代別にきちんと分かれているので、とても見やすいと思います。ただ一つ一つじっくり見ていると、かなり時間がかかります。あまり時間に余裕のない場合は事前に見たいものを絞っておいて、お目当ての部屋から回っていくのがいいでしょう。

またピナコテークは全て、日曜日は入館料が1ユーロと格安。その分混みますが、出費を抑えたい人にはうれしいですね。芸術の町ミュンヘンで、ヴィッテルスバッハ家の集めてきたヨーロッパの名画の数々をじっくりと堪能してみてください!

【DATA】
アルテ・ピナコテーク Alte Pinakothek
住所:Barer Straße 27, 80799 München
Tel.:+49-89-23805 216
アクセス:トラム27番「Pinakotheken」下車、または地下鉄U2「Theresienstraße」下車
開館時間:火曜 10:00 – 20:00  水~日曜 10:00 – 18:00
休館日:月曜、カーニバルの火曜日(毎年変動)、5/1、12/24・25・31
入館料:一般 5.50ユーロ/学生・シニア 4ユーロ/18歳以下 無料
     日曜は1ユーロ

【関連記事】
  • 芸術とビールの町ミュンヘン


  • 【関連リンク】
  • 世界遺産/城/教会/美術館など

  • ミュンヘンと南ドイツ
  • ※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
    ※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。