ドイツ/ドイツ関連情報

2006年総決算!ドイツの1年間を振り返る

ドイツの2006年は、サッカーW杯に燃えた年でした。ここではその他、気象のこと、事故や事件、話題に上った出来事などをまとめてあります。ドイツの素顔を知っていると、旅をするのもさらに興味深くなるはずです!

執筆者:カルカ 麻美

2006年も残りあとわずか。今回は、この1年間にドイツで起こった出来事・話題などを振り返ってみようと思います。今のドイツの状況を少し知っておくと、旅をする中でもドイツという国が、もっと身近に感じられるのではないでしょうか?

大雪、そしてスケート場倒壊事故が起きた1月

・新年早々、1月2日にドイツ中を震撼させたのは、アイススケート場が倒壊した事故でした。事故が起きたのはドイツ南東部、Bad Reichenhall(バート・ライヒェンハル)というオーストリアとの国境近くの町。大雪のため、スケート場の屋根の上に積もった雪の重みで建物が崩れ、50人が下敷きに、そのうち15人が死亡。事故後は、建物の老朽化・安全管理を怠ったことが原因との非難が相次ぎました。

トリノ五輪、ストライキの2月

ドイツ
青空でも寒さの厳しい冬でした。2月のある日に撮影
トリノ冬季オリンピックで、ドイツ選手が大活躍。合計29のメダル(金11、銀12、銅6)を獲得し、国別メダル数は1位でした! ボブスレー、バイアスロン、クロスカントリー、スピードスケートなどの部門で好成績を収め、力強いドイツ選手たちの姿が見られました。ちなみに荒川静香選手が金メダルを取り、日本が強いフィギュアスケートは、ドイツは苦手(?)なようです。

鳥インフルエンザに感染して死んでいる白鳥や猫が相次いで発見され、一種のパニック状態に。テレビでは連日、この話題で持ちきりでした。

・労働時間延長に反対する公務員によるストライキのため、ゴミの回収がストップ。各地でゴミが山積み、というドイツらしくない光景が広がり、地域によっては9週間もゴミが回収されないという日本ではあり得ない事態に発展しました。

また大雪、またストライキの3月

ドイツ
冬も終わりかけの3月だというのに、雪がこれでもかというくらい降りました
ドイツ南部バイエルン州では記録的な大雪に見舞われ、ガイドが住むミュンヘンの町も雪に埋もれてしまったかのような、すごい状態になっていました。

・ゴミ回収ストライキに続き、今度は大学病院の医師たちが大規模なストライキ。これは、長時間労働・低賃金という労働環境の改善を求めるもので、数ヶ月間続きました。

大洪水、カーンがNo.1の座を逃した4月

・ドイツ東部を流れるエルベ川で大洪水が発生。雪解け水と降雨により川の水位が上がったことが原因でした。2002年のエルベ川大洪水に匹敵するほどの災害だったようです。

・W杯の話題が少しずつ増えてきてはいたものの、まだそれほど盛り上がりは見られず。この時期、ドイツ代表のクリンスマン監督が、正ゴールキーパーにカーンではなくレーマンを起用すると発表し、ドイツ中がどよめきました。

次のページでは、5~8月を振り返ります。ついにW杯開幕です!
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