「とりあえずビール」ではなく「最後までビール」!
ミュンヘンのビール。右が定番の「ヘレス」、左が小麦入りの「白ビール」 |
バイエルン地方の大きなグラスにしても、その他の地方で使われる普通のグラスにしても、共通して言えることは、同じビールを何杯もおかわりするということ。日本のような「とりあえずビール」というのは存在しません。ドイツではビールはあくまで主役でしっかり味わうためのものですから、とりあえず喉を潤すために、といった前置きのような扱い方は絶対にされないのです。
ビアホールでくつろぎながら飲むビールは最高に美味しい! |
おつまみもなしで、よくビールを何杯も飲み続けられるなぁと思われるかもしれませんが、これが意外と自然にできてしまうんですよ。なぜなら、ドイツのビールはものすごく美味しいから! 2杯目も他のものが飲みたくならない、もっとビールが飲みたい、と思ってしまうような美味しさなのです。おつまみが要らないというのも、上質で深い味わいがあり、ビールそのものの味をしっかり楽しめるからでしょう。またそれとは別に、「一度気に入ったら、ずっとそれを求め続ける」「すぐに飽きたりしない。特に変化を求めない」といったドイツ人の性質も関係していると思います。こんなにビールが美味しいんだから、あえて他のものを飲む必要がない、そんな感じです。
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