極端に不安定なドイツの気候
日差しの強い暑い毎日が続いた2006年の6~7月。6月11日撮影 |
この寒さが永遠に続くのかと思ってしまうような毎日でしたが、6月も2週目に入ると気温が一気に上昇。月の半ばには各地で30度を超えるほど暑くなりました。みなさんもテレビでご覧になったと思いますが、W杯期間中は全国的に晴天が続き、昼間にプレーする選手たちは暑さでバテてしまうほどでした。開幕前、各国の選手たちが現地入りし始めた5月半ばは極端に涼しかったのですが、開幕に合わせたかのように急激に気温が上がっていきました。この温度変化は選手たちの体にとってかなりの負担だったようです。
それから7月いっぱい、30度以上の暑さで雨も全く降らない状況が続きました。一般家庭ではクーラーが全く普及していないドイツで、この暑い毎日は相当厳しいものでした。それが8月に入って、気温は突然急下降。ミュンヘンではこの気温低下が特に激しく、最高気温が7月31日には30.5℃だったのが、翌日の8月1日には19.7℃にまで下がってしまいました! そのまま8月前半は全国的に20℃台前半の涼しい日々が続き、20℃を下回ることも少なくありませんでした。
このように、一言で「夏」と言っても驚くほど気温の差があることが分かります。また年によってはこの全く逆のパターン、つまり6月頃は夏の気配は全く感じられないほど涼しく、8月が猛暑、ということもあります。
ドイツの2006年6月前半の気温変化(ミュンヘン) |
6月始めには15℃以下だった気温が、2週間で一気に30℃にまで上昇 |
ドイツの2006年7月下旬~8月前半の気温変化(ミュンヘン) |
6月中旬~7月下旬まで30℃前後の日が続き、8月に入ったとたん気温は一気に20℃前後にまで下降 |
これほど激しい気温変化の中で、風邪を引かないようにするための対策は、次のページでご紹介します!