鼻をすするのは恥ずかしい行為です。
いきなりあまりきれいな話でなくて恐縮ですが、日本では他の人と一緒にいるときに鼻水が出てきたら、かまずにすすりますよね。でもドイツでは鼻をすするのはNG! ちょっとでもすすろうものなら、すかさず「ティッシュいる?」と聞かれます。ガイドのある日本人の知人は図書館で鼻をすすっていたとき、隣りに座っていた見知らぬドイツ人学生にティッシュをすっと差し出されたそうです(笑)。鼻をすする音はドイツ人にとって非常に不快なもの。あまり人前でやらないように気をつけましょう。紙ナフキンのように厚いドイツのポケットティッシュ。かなり固いので、風邪気味の人やアレルギー持ちの人は日本の柔らかいポケットティッシュを持っていくことをオススメします。慣れると使い心地いいのですが、慣れていないと鼻が荒れます。 |
そしてさらに日本人にとってびっくりなのは、豪快に鼻をかんだ後のティッシュをぐしゃぐしゃに丸めて、ズボンなどのポケットに入れること。捨てないんです。ドイツのポケットティッシュは紙ナフキンのように厚くしっかりしていて、1回鼻をかんだくらいではダメになりません。なので、次に鼻をかむときは、その丸まったティッシュをポケットから取り出し広げて使うのです。初めは「うわぁ……真似できない……」と思っていましたが、確かに1回使っただけで捨てるにはもったいない厚さ(笑)。ドイツ生活が長い日本人は、いつからかドイツ人のように人前で鼻をかみ、ティッシュを繰り返し使うようになります。
洗い物のとき洗剤の泡はそのまま乾かします。
ドイツで毎日大量に使用されるビアグラスの洗い方は…… |
ドイツでは、洗い物の泡を流水ですすぐということはしません。一般家庭では食器洗浄器がかなり普及していますが、ない家ももちろんあります。ない場合は、洗剤水ときれいな水をそれぞれ2つのシンクに張って、上の「ジャポン形式」で洗うか(「きれいな水」と言っても、すぐに泡で濁ってくるのですが……)、きれいな方の水につける「ジャポン」ステップを省いて、泡だらけのままふせる、という洗い方をします。本当に泡泡した状態なのですが、それをそのまま乾燥させるか、すぐにふきんで拭き取ってしまいます。
日本では絶対にあり得ない洗い方ですよね。「これって体に害はないの?」と、ドイツ人に何度か聞いたことがありますが、「ない」そうです。洗剤は体内に入っても毒ではない成分でできているから、と。ドイツの人もみんな健康に長生きしてますから、これは本当なのでしょう。旅行中、カフェなどで泡の残っているグラスがふせてあるのを見ても、このカフェは洗い方が雑!とは思わないでくださいね。どこもそうですから。
電車には犬も乗れます。
市内交通の乗車券案内。ちゃんと犬のマークがあり、同乗OKとの表示が |
場所が変われば習慣もずいぶん違ってくるもの。そんな違いを体験するのも海外旅行の面白いところです。ドイツでいろんな発見をして楽しんでくださいね!
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