妻の実家で疲れ、ストレス溜めている夫も多い?

妻の実家に疲れを感じたら

妻の実家に疲れを感じたら


お盆休みは夫婦双方の実家で過ごす方も多いでしょう。さて、この里帰りについて、「のんびりできる派」か「息がつまる派」かを振り返ってみることで、今後の夫婦生活にテーマを与えることができます。 子ども達にとってはどちらの祖父母宅も同じですが、夫婦にとっては自分の実家かそうでないかは、その気疲れ度で見ると天と地の違い。妻が夫の実家に行くということは、頻度も多く、主婦の皆様も義理の父母とのそれなりの付き合い方を心得ている場合が多いと思います。

しかし逆に妻の実家に帰省する場合、旦那様と義理の父母がうまく行かない場合もみられます。最近では特に義母を苦手だと思う男性が少なくないのだとか。今回は嫁姑問題ならぬ婿姑問題について考えながら、妻の実家で夫がストレスなく過ごせる方法を探ってみましょう。

 

過度の仲良し母娘関係がトラブルの元に

仲良しすぎる親子も問題の原因に

仲良しすぎる親子も問題の原因に


嫁姑問題というのは、語りつくされることのない永遠のテーマですが、最近は「婿姑問題」でお悩みの旦那様も増えています。その原因として挙げられるのが、最近の母娘仲良し親子関係の増加。「一度嫁に行ったら、どんなつらいことがあっても、実家の敷居をまたぐな」と娘を嫁に出したのは昔の話。

今は「何かあったらいつでも戻っておいで」という妻と実家の関係が多く、実母と一緒に出かける、子どもの面倒を見てもらう、洋服やアクセサリーの貸し借りをするなど、結婚後も独身時代と変わりなく、母娘の密着度合いの高い親子が増えています。

女性にとっては特に違和感のないこの仲良し母娘。でも男性の場合は、あまり母と息子はふたりきりで出かけたり、物の貸し借りをしたりはしません。同性同士である父と息子も、母娘ほどまで密着度は高くありません。

したがって妻の実家への密着は、多くの夫にとっては理解を超える世界。時には「親離れができていない」「自分の実家ばかり大事にして、夫の実家には冷たい」など妻への非難にもつながります。もちろん、親孝行の一環として、母娘が仲良くするのはいいことですが、過度の実家依存は、旦那様の反発や非難を招く元。何でも実家に頼るのではなく、適度な距離をおくようにしましょう。

そんな母娘密着が最も悪い形で現れる危険性があるのが、妻の実家への帰省。本当ならただひとり、血のつながらない人間である旦那様が孤立してしまわないよう、たとえ夫の方が100%間違っていたとしても、自分の親ではなく夫の味方をするのが、妻の役目です。

ところが母娘の密着度が高いため、妻は実母の応援にまわり、旦那様ひとりが孤立してしまうことになりがちです。妻が夫の実家に行った時に「旦那様が自分の味方になってくれない」と不満を持つ奥様も多いですが、全く同じことを自分が実家で行っているケースがあります。ですから妻の実家で夫が居心地よく過ごすには、まずは妻自身の心構えがとても大事です。
 

妻の実家攻略のポイントは義母

また妻の実家のような、60代以上のご夫婦の場合、妻が日常の家事の全てを行い、家計を握っているご家庭が比較的多いのも事実です。既にリタイアして年金生活の夫は、家の中で何がどこにしまってあるかもわからず、妻に全く頭が上がらないような場合、一家の実権をにぎる妻の母への対応が大変重要になってきます。

主婦の皆様は、前もって実母の性格や趣味、好きな話題、手土産として持って行ったらポイントが上がりそうな実母好みの食べ物などを情報として夫に与え、夫が適切な対応を取れるようにアドバイスしてあげるとよいと思います。

また、現地に行った後も、実母の話題が親戚や近所の人の噂話など、旦那様にとって未知の話題に偏るようなら、「○○さんというのは母のいとこよ」など旦那様が話題についていけるようにフォローしてあげましょう。間違っても自分がわかるからといって、旦那様そっちのけで実母と噂話に花を咲かせることはやめてください。また、時には「△△さん(旦那様)の会社では、最近こんな新製品をだしたのよ」など、夫が話しやすい話題を意識して振ってあげるなど、主婦の皆様が中心になって、会話を皆で楽しめるよう、交通整理をすることも必要になってくるでしょう。

あるいは、夫が実母の長話に退屈しているようなら「外で遊んでる子供たちの様子を見てきてくれない?」などとさりげなく声を掛け、夫をその場から解放してあげるというのも上級テクニック。ここで夫をちゃんと助けておくことが、次に自分が夫の実家に行った時に、夫に助けてもらえるかどうかの大きなポイントです。
 

夫は儀両親に配慮する必要がある

一方、旦那様の方も、お客様という立場に甘えるのではなく、妻の実家で気持ちよく過ごすための気配りが必要です。まずは自分がちやほやされているのはあくまでも「婿」という立場で、お客様として特別扱いされているからだ、ということを忘れずに、常に謙虚でいましょう。くれぐれも自分の実家の自慢などは避け、妻の良いところをなるべくたくさん褒めてあげましょう。

そして、あまり自分で話しすぎないこともポイント。熟年女性は聞くより話すことが得意ですから、できるだけ義母に話をさせてあげて、自分は聞き役に回ることが、上手に場を盛り上げるコツです。

また、妻が夫の実家に行った場合は、座りっぱなしでなく、台所の手伝いなど「働く」ことが必要なのは言うまでもありません。しかし、夫の場合は、気をきかせたつもりで妻の実家で過度に動き回ると、かえって義母の拒絶反応を招き、逆効果になります。

特にシニア世代は「台所は女性の城」という意識が高く、男性、ましてや客である婿がそこに入ってくることなどは想定していない場合が多いです。そのような場合、旦那様としては気をきかせて、台所までお皿を運んだつもりでも、義母にとっては「台所を見られるのが不愉快」と感じる可能性が大きいです。このあたりの家事への参加度は、義父の行動をよく見ることがポイント。

義父が積極的に料理をするような家庭の場合は、さっきとは逆で、旦那様も居間にどっかりと座り続けるのではなく「お義父さん、私もお手伝いします。今日は女性たちにゆっくりしていただきましょうか」などと積極的に立ち働き、フットワークのよさを見せるようにしましょう。場の空気を適切に読むことを心がけてくださいね。
 

妻の実家へ……たまには「不在」で妻孝行

また、たまには旦那様が妻の実家に「行けなく」なってあげる、というのも実は妻や妻の実家が喜ぶ裏のテクニック。もちろん、毎回妻と子ども達だけで帰省させるようでは「全く顔を出さないなんて失礼」と妻の実家の不満もたまりますが、たまには、自分は顔を出さず、妻が実家でのんびりできるよう、気配りをしてあげるというだんな様も素敵です。

たとえば妻の実家で何泊もするようなら、最初は一緒に行き、1泊程度で切り上げて夫だけが戻ってくる、という方法もあります。ただしその理由は「仕事」にしておくのが無難。夫だけどこかへ遊びに行くような「理由」だと、「身勝手」と妻や妻の実家からも非難されることがありそうですから注意しましょう。

いずれにしても妻の実家で上手に過ごすには、旦那様には綿密なリサーチとその場の空気を読む判断力、主婦の皆様には旦那様への積極的なサポートが必要です。そして、もちろん、心の中には妻の両親という存在への感謝や敬意も忘れずに!

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