夫婦関係/夫婦関係関連情報

夫婦で性病をうつしあってはいけません 家庭に潜む夫婦間性感染症の危険(2ページ目)

性感染症、女性の8割が無症状・・その恐ろしい現実を認識し、学習しておきましょう。「うちの夫に限って」は禁物です。

三松 真由美

執筆者:三松 真由美

夫婦関係ガイド

尾上泰彦先生にうかがう、夫婦間の性感染症問題

最近は症状の乏しい性感染症が増えております。
先生
「尾上先生は性感染症についてわかりやすく教えて下さいます」

私は、淋病、梅毒、クラジミア感染症、ヘルペス、尖圭コンジローマ、トリコモナス病、カンジダ症、毛虱、B型肝炎、HIV感染(AIDS)など、あらゆる性感染症(STD)について、的確な検査を行い、正確な診断の下に、最新の治療を行っております。また、パートナーの検査・治療も行っております。性感染症は、症状がある病気ももちろん恐ろしいものですが、あまり症状がない病気の方がむしろ恐いともいえます。
身に覚えのある人は、早く専門医に受診し、安心しましょう。放置していつまでも不安を抱えていることは精神衛生上、好ましくありません。


ガイド(二松):
「尾上先生、ずばり性感染症とはどういう病気ですか?」

Dr.尾上:
「性感染症とは性行為を介してうつる病気の総称です。粘膜と粘膜の接触、体液の交換により感染が成立します。つまり腟性交、オーラルセックス、肛門性交などの行爲でうつります。」

ガイド(二松):
「結婚してしまうと、妻側は、性感染症にかかるなど予想もしませんが、どうして主婦に性感染症患者が増えているのですか?」

Dr.尾上:
「このご質問の妻側(主婦)とは『専業主婦』という意味だと思いますが、『専業主婦』とはセックスパートナーが普通は『夫』だけになります。性感染症は症状があれば、夫が家庭内に持ち込むことはあまりないわけですが、最近の性感染症は症状が乏しいあるいは症状がまったく無い病気が増えています。」
「症状が無ければ治療につながらず、知らずに悪気なくセックスパートナー(専業主婦)に病気を移すことになります。専業主婦に症状が表れれば治療につながりますが、無症状であれば知らないうちに不妊症になっているかもしれません。その妻が不妊外来に行って性感染症に罹っていることが、はじめて分かるケースが増えています。まさに性感染症は『家庭内環境汚染』の状況に陥っていると言っても過言ではありません。」
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