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駐在員やその家族に多い「うつ病」の恐怖(2ページ目)

ストレス過多の時代。わたしたち一般生活者の8人にひとりの割合で「うつ病」の可能性があるといわれています。駐在員やその家族に多いうつ病。近ごろでは経済発展めざましい中国で心を病む日本人が増えています。

千葉 千枝子

執筆者:千葉 千枝子

旅行ガイド

中国の駐在員に多くみられる「うつ病」

中国イメージ
食材選びにも神経を使う中国で変調を訴えるひとも
経済成長めざましい中国では、上海や北京を中心に日本企業の進出が相次ぎ、現在では13万人近い在留邦人が暮らしています。五輪や万博といったビジネスチャンスを目前に控え、駐在や海外生活の経験がない、いわば初心者を、配属させる企業も少なくありません

社会の変化はもちろん、ひとの流れが速く、ビジネス慣習や気候風土、生活習慣も異なる中国の地では、心に問題を抱える駐在員やその家族が多いのも頷けます。さらに、その深刻さは、欧米とは比べものにならないほどと、専門家は分析します。ところが中国国内には、日本語で相談できる専門の医師や病院が少ないため、症状の悪化をついつい見逃してしまうケースもあるというから注意が必要です。

食の安全や教育の問題があるため、家族を連れていこうか悩んだあげく、結果として単身赴任にふみきったひとは、特に要注意です。仕事を離れて以降のオフタイムに、会話をする相手もなく、異性との関係に溺れるひともいますが、それも心の病のひとつといえなくもありません。さらには現地で自殺をしたという、最悪のケースも報告されています。極度のストレスなどが原因で、突発的に命を絶つことのないよう、周囲のひとも気を配る必要があります。


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