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世界一周!地球の全部で暮らしてみたい(3ページ目)

定住先をみつけるよりも、「地球の全部で暮らしたい」と欲張るあなたのために。世界一周チケットで年間を海外で過ごす、ある男性の職業は、ズバリ「放送作家」!

千葉 千枝子

執筆者:千葉 千枝子

旅行ガイド

南半球を回るアフリカ・ルートに挑んだ原さんの足どり

マレー半島のジャングル
マレー半島の湿地帯でカヌーを漕ぐ
旅立ち編】成田からマレーシアの首都クアラルンプールに渡った原さん。出発前から、大雪の苦戦にあいました。実家がある長野県伊那谷から、吹雪のなか、いきなりヒッチハイクです。背中のザックは20キロ、前に抱えたサブバッグは10キロ。特に機材は、土ぼこりのひどいアフリカの土地柄を考慮し、二重、三重の重装備。デジカメは、水中撮影用ハウジングに、道中入れっぱなしでした。
マレーシア→南ア編マレーシアでは湿原帯でジャングル体験。そのあと、ペナン島に3週間滞在したのち、南アフリカ共和国へと渡ります。南アには、バックパッカー向けの安宿が数多いのだそう。喜望峰を訪ねて、大西洋沿いをサイクリングも。       
南ア→レソト→スワジランド編】南アに囲まれた王国レソトへ移動。国際ローミングどころか、電気もない場所に投宿したことから、仕事にも支障が。マセル(レソトの首都)唯一ではないか、と思われるインターネットカフェを発見するも、長逗留はせず、南アとモザンビークに挟まれた小国スワジランドへと移動します。スワジランドや南アでは、安宿に泊まり自炊をすれば、1日1000円程度で暮らせるのだそう。とくに、ムカヤ動物保護区の中には、一泊600円という格安の宿があり、イボイノシシやインパラが庭にひょっこりやってくるというから驚きです。
モザンビーク編
モザンビーク食事光景
モザンビークの首都マプートにある食堂で山盛り食べる
次なる移動先モザンピークには、当時、国際ボランティアも含め60名近い邦人が暮らしており、居候を決めこむなど、かなり世話になった原さん。マラリアに感染したり、警官に「ニセ札検査だ」といわれて、あわてて手渡したドル紙幣から、なんと50ドル紙幣を一枚抜き盗られたり。楽園生活のはずが、さまざまなトラブルに巻き込まれ、大陸北上はひとまず断念することに。
マダガスカル編】インド洋に浮かぶマダガスカルへ移動。バオバブの木や原始的な猿がクローズアップされる島ですが、先住民は、太古の昔、東南アジアから渡ってきたとされ、市場も発達しています。首都アンタナナリボには、観光客も多く、アジアとアフリカ、そしてフランス植民地時代がミックスした、独特の雰囲気で、美食に酔いしれました。
ケニア編】マダガスカルから空路、ケニアの首都ナイロビに飛び、再びアフリカ大陸に戻ります。ホテル形式のアパートメントを、月3万円で借りることにしました。バスタブのある浴室、冷蔵庫、ソファーと、家具もそろっていて快適。
ウガンダ編】直行バスで11時間、ケニアの隣ウガンダの首都カンパラへ。けっこう治安がよく、ひともやさしい土地柄。とはいえ、部屋に置いたパソコン周辺機器が盗難にあい、さらには、滞在期間延長申請のためにパスポートを当局に提出してコピーしか持ちあわせていないときに、不法滞在の一斉摘発に巻き込まれるという災難にも見舞われます。


こうして、原さんの珍道中は続きましたが、軍資金も尽き、うしろ髪をひかれる思いで、やむなく帰国となりました。
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