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年間を洋上で過ごすひとがいる!クルーズライフ特集 クルーズで究極の海外移住

今流行りのクルーズ!スーツケースを開けたり閉めたりの面倒もなく、最高のステータスで優雅な時を過ごせる豪華客船で、まさに暮らすように過ごすひとたちがいます。究極の海外移住!クルーズライフの特集です。

千葉 千枝子

千葉 千枝子

旅行 ガイド

淑徳大学経営学部観光経営学科学部長教授。中央大学国際観光コース兼任講師。NPO法人交流・暮らしネット理事長。運輸・観光全般の論評、執筆・講演、テレビ・ラジオ出演などジャーナリスト活動を行う。日本記者クラブ・日本観光研究学会会員。ファイナンシャルプランナー、総合旅行業務取扱管理者ほか有資格。

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究極の海外暮らしを望むなら、それは外洋クルーズかもしれません。今回は、七つの海をまたにかけ、1年のほとんどを洋上で暮らす、クルーズ・ライフの特集です。


クルーズで非日常を愉しむ

にっぽん丸
豪華客船での洋上暮らし 写真提供:商船三井客船
船旅への憧憬は格別なものがあります。近ごろではわたしたち日本人にも、すっかり旅のスタイルとして定着したクルーズ。リピーターも多く、1年の半分以上を洋上で暮らすひとが増えているほか、まるでマンションのように船室を販売・運航している外国船籍も存在します。

そもそも、客船ターミナルでの乗船手続や通関からして、空の旅とは趣きが異なります。
航海中は、スーツケースを開け閉めする必要もありません。ルイ・ヴィトンのコレクションに、箪笥様式の船旅用バゲッジがあるように、クルーズこそ「究極の海外暮らし」といえそうです

横浜港出港
この日のドレスコードはインフォーマル
豪華客船での暮らしには、TPOに応じたドレスコード(服装規定)があります。
ときには、美しいフォーマルないしインフォーマル姿で、パーティーやコンサートに興じます。クルーズというとカジノやダンスホールといった非日常の空間ばかりを想像するかもしれませんが、ラフなスタイルで活動的に過ごす時間もことのほか多いもの。カジュアルにデッキやプールサイドでリラックスするのはもちろん、キャビン(客室)をあなたのマイホームに、寄港地で陸上観光を楽しみながら航海生活を営みます。

ガイドが乗船・にっぽん丸クルーズ

今回ガイドが乗船したのは、商船三井客船のにっぽん丸(客室184室・乗客532名)。現在のにっぽん丸は三代目ですが、初代は日本で初めて世界一周クルーズを実施した由緒ある客船です。

キャビンA
ステートメントAのキャビンには小机とテレビなどがコンパクトに
キャビンはクラスによって料金が異なり、スイートルーム、デラックスルーム、ステートルーム(シャワーブースのみ)というカテゴリーに分かれています。車椅子対応の客室もあります。

一日一回ベッドメーキングが入るキャビンは、まさに洋上の動くホテル。
広い大浴場や美容室、ネイルサロン、ライブラリーなど、パブリックスペースも充実しています。ランドリーサービスのほか、セルフの洗濯室もあるので安心です。

キャビンA
ベッドのほかソファーもある
上陸時には、部屋のキーをフロントに預けて下船します。海外クルーズの場合、たとえ上陸しなくとも、寄港地では入国手続が必要になります。陸上観光を楽しんだあとに、再度乗船する際には、セキュリティーチェックもあります。また、各部屋にはセーフティーボックスが備え付けられているので、貴重品は船内に置いて外出することができます。

長期クルーズでの心配事は、「医療」でしょう。船内には診療所があり、船医と看護士が乗務しています。受診には健康保険が適用されないので、旅行傷害保険に加入しておくことです。
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