ハイビジョン対応TVの解像度
HD放送の解像度は1920×1080ドットで、ハイビジョンレコーダーはその解像度でディスプレイに対して出力ができるわけですが、ハイビジョン対応TVと称するTVのすべてがこの解像度を持つわけではありません。なかには解像度があまり高くない製品もあります。そのため、1920×1080ドットの解像度を持つものをフルHDとかフルスペックHDなどと呼んで区別します。
たとえば、シャープの32インチハイビジョンTV「LC-32DS-1」はフルHD液晶搭載ですが、同じシャープの32インチハイビジョンTVでも「LC-D10」は1366×768ドットとやや解像度の落ちる液晶を搭載しています。HDTVの規格では最低解像度が720p(1280×720ドット)なので、それ以上の解像度のTVはハイビジョンTVと名乗っているようです。
シャープ「LC-32DS-1」は1920×1080ドットのフルHD液晶を搭載している。 |
ハイビジョン放送の画質の違い
BSデジタルハイビジョンと地上波デジタルハイビジョンは同じ1080iの解像度ですが、ビットレートが異なるため、画質が異なります。BSデジタルは遮蔽物のない衛星からの放送のため約24Mbpsとビットレートが高く、地上波デジタル放送は建築物などの遮蔽物のためか約17Mbpsとビットレートが低くなっています。そのため、BSデジタル放送のほうが地デジよりも画質が高く、市販次世代DVDビデオに迫る画質になっています。
解像度 | ビットレート | |
SD放送 | 720×480 | 約10Mbps |
HD放送(地デジ) | 1920×1080 | 約17Mbps |
HD放送(BSデジタル) | 1920×1080 | 約24Mbps |
市販BD-Video | 1920×1080 | 25~38Mbps程度 |
デジタル放送と市販BD-Videoの解像度とビットレートの違い。BD-VideoはMPEG2圧縮のものの場合。 |