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ハイビジョンレコーダーは何が違う?

「美しいハイビジョン映像」、「ハイビジョン録画対応レコーダー」など、最近のデジタルチューナー搭載レコーダーがアピールする「ハイビジョン」の意味と、ハイビジョンではないレコーダーとの違いを紹介します。

一条 真人

執筆者:一条 真人

デジタルガイド

ハイビジョンレコーダーって何だろう?


最近の多くのレコーダーが「美しいハイビジョン映像」、「ハイビジョン録画対応レコーダー」というような宣伝文句でアピールしています。これらのハイビジョン対応レコーダーのハイビジョンがどういう意味で、ハイビジョンではないレコーダーとどんな違いがあるのかを紹介していきます。

■Contents
1. そもそもハイビジョンとは?
2. ハイビジョンレコーダーとは
3 ハイビジョンの解像度
4. ハイビジョン対応TVの解像度
5. ハイビジョン放送の画質の違い

そもそもハイビジョンとは?


そもそも「ハイビジョン(Hi-Vision)」という言葉は、NHKが開発した高解像度TVシステム(High-Definition Television)の略称です。一口に言えば、ハイビジョンは従来のアナログ放送よりも高解像度なTV放送のことです。最初にハイビジョン放送を開始したのはNHKで、1994年に衛星によるアナログハイビジョン放送「BS-HDTV」を開始しました。ハイビジョン映像には大きなデータの転送が必要になるため、アナログ放送では1台の衛星で1つのチャンネルしか放送できませんでした。そのため、放送自体がハイコストで、チャンネル数が増えることもなく、あまり一般的にはなりませんでした。

時は流れ、デジタル圧縮技術が進化し、放送でも映像を圧縮することが可能になり、デジタル放送が可能になりました。これにより、2000年にBS放送がデジタル化され、BSデジタル放送となります。BSデジタルでは1つの衛星で3つのチャンネルの放送ができるようになり、衛星利用のコストは下がりました。
衛星デジタル放送
ハイビジョンアナログ放送は大きな帯域を必要とするため、デジタル化することで、3倍のチャンネルの電波を扱えるようになった。


しかし、それではすべての地上波をデジタル化するには多くの衛星が必要になります。それが理由なのかどうかはわかりませんが、日本では地上波放送自体をアナログからデジタル化することになりました。これが2003年に開始された地上波デジタル放送です。データを圧縮できるデジタル放送にすることで、アナログ放送と同程度の電波帯域で、高解像度なハイビジョン映像を送れるのです。
地上波デジタル放送
デジタル放送ではデータが圧縮されるので、地上波アナログ放送なみの電波帯域で高解像度なハイビジョン映像を送信することができる。



次ページではどんな機種をハイビジョンレコーダーと呼ぶのかとハイビジョン映像の解像度について説明します。
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