管理監督者とは?
経営に関与していて、出退勤も自由、給料も高い、こういう人が管理監督者です。 |
その具体的な判断要素としては、(1)職務内容、権限、責任(2)出社・退社についての自由度(3)その地位にふさわしい処遇などです。ですから、人事についての権限があるとか、部門を統括する立場であったりとか、出社時間、退社時間も自由で、給与も平社員よりも大幅に多い、というような従業員であってはじめて管理監督者といえるわけです。仕事の内容は平社員と変わらなかったり、タイムカードで時間管理されていたり、給与も平社員と大差ないのであれば、「部長」「課長」「店長」などの役職名がついていても、管理監督者ではありません。
具体例は?
過去に管理監督者にあたらないとされたケースでは、たとえば以下のものがあります。・材料の仕入、売上金の管理等をまかされているが、出退勤の自由はなく、仕事もウエイター、レジ係等全般に及んでいる「レストラン店長」
・部下の人事考課や機密事項に関与しておらず、出退勤の自由もない「銀行の支店長代理」
・一般従業員と同じ賃金体系・時間管理下におかれている「取締役工場長」
もし、「自分も当てはまるのではないか?」と思ったのならば、なるべく早く弁護士に相談に行きましょう。残業代は2年で時効にかかってしまいます。
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