退職合意書にサインをしなければクビになる。
クビになったら明日の生活にも困る状況では冷静な判断もできません。いざという時のための貯えをしておくことも大切ですね。 |
部屋に入ると、上司のほかに役員も同席していました。そして、上司は、私の仕事上のミスについてあれこれ指摘したうえで、このままでは解雇せざるを得ないというのです。私は信じられませんでした。上司の指摘する私の仕事上のミスとは非常に些細なことであり、私はまったく納得ができません。
実は私は、上司とそれほど折り合いがよくありませんでした。そのため、私のことを嫌いな上司が、私を辞めさせるように役員に進言しているに違いありません。上司は、「解雇となれば来月のボーナスは出せない。今後の生活にも困るだろうから、円満退社の形をとってはどうか」と話を続けます。退職合意書にサインをして会社を辞めれば、来月のボーナスの支払いのほか、転職の支援もしてあげようと言うのです。
私は悩みました。クビにされてしまえば、直ちに生活に困ります。来月の住宅ローンのボーナス払い分は、貯金を取り崩せばなんとかなるかもしれませんが、その後どうやって家族を養えばよいというのでしょうか。このご時勢、私の年齢で、直ちに転職先が見つかるとも限りません。いったい私はどうすれば良いのでしょうか。
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