暮らしの法律/よくわかる法律・裁判関連情報

貸した20万円を返してもらう最後の秘策(2ページ目)

20万円を貸したのに、約束どおり返してもらえない!どうにかして返してもらいたい場合の最後の秘策をお教えしましょう。

執筆者:元榮 太一郎

少額訴訟
泣き寝入りしないで少額訴訟を起こしてみましょう!

簡単にできる少額訴訟

じつは一般の人でも簡単に起こせる訴訟の方法があるんです。それは、少額訴訟と言います。

少額訴訟制度とは、60万円以下の金銭の支払いを求める訴えについて、その額に見合った少ない費用とみじかい時間で紛争の解決を図ることができる制度です。

各地の簡易裁判所において裁判が行われ、原則としてその日のうちに審理を終え、判決が出されます。

手続きも簡単なので、専門家でなくても、一般の人でも比較的簡単にできます。ケースバイケースですが、費用も安く、1万円程度ですむことが多いです。
「わたしもやってみようかな」と思った方は、まずは簡易裁判所に問い合わせてみましょう。

少額訴訟のポイント整理

少額訴訟のポイントをもう一度整理してみましょう。大まかには以下のとおりです。
  • 60万円以下の金銭の支払いの訴えに利用できます。
  • 裁判につかえる証拠は、その日に取り調べられる証拠に限られます(例:契約書などの書類、裁判の日に出席できる証人)。
  • 訴状を提出する場所は、相手の住所地の簡易裁判所です。あなたの(訴える側)の住所地の簡易裁判所でも可能な場合もあります。
  • まずは簡易裁判所に問い合わせてみましょう。くわしく教えてもらえるはずです。




少額の債権といっても、20万円という金額も個人にとっては大金。泣き寝入りしないで、ご自分で、少額訴訟を起こしてみるというのもよいでしょう。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます