捨てれば、こ~んなに広くなるのに… |
「面積を家賃に換算する」手法
「モノが捨てられない」という人に対する説得方法に、「金額に置き換える」というものがあります。「ムダなモノを置いておく面積を、家賃(ローン)に換算したら、○○円です。もったいないでしょう?」という手法です。
たとえば、75平米のマンションのうち、6畳間がまるまる要らないモノで埋め尽くされているとします(実際、こういうケースはよくあるようです)。6畳間の面積を、収納も込みで約10平米としましょう。その割合は13%。1割強です。
そのマンションの月々の家賃(ローン)が15万としたら、要らないモノのために払っている家賃(ローン)は月々1万9500円! 年間24万円近くを、まったく使わないモノのために支払っているのです――。
「合理性」の落とし穴
この説得は、普通に考えたら、非常に合理的です。使いもしないそんなモノのために、一部屋をまるまる明け渡し、その分の家賃(ローン)を払っているなんて、愚の骨頂です。即刻片付けて、きれいさっぱり捨ててしまえば、もっと広々と気分よく暮らすことができるし、お金だってムダになりません。しかし実際は、この合理的な説得を理解しても、実行する人はごくわずかだと思います。