これが「友の会」だ!!
生活技術・家庭経営が学べる |
前回『家事家計講習会』にお邪魔した団体『全国友の会』は、日本初の婦人記者にして教育者である羽仁もと子の思想に共鳴した女性が集まり、1930(昭和5年)に発足したという由緒正しい団体。設立当初から合理的な家事のやり方、家庭運営の方法などを学びあい、今では日本各地と海外9箇所、合計187の「友の会」に成長し、会員数は2万2000人だそうです。関連団体に出版社『婦人之友社』、学校法人『自由学園』があり、いずれも多彩な人材を輩出しています。
「友の会」<「方面」<「最寄」
主婦の栄養所要量に即したメニューの展示。「家庭科の調理実習」を思い出す‥ |
各地の「友の会」は、それぞれ独立した活動を展開しています。「○○(地名)友の会」は、地域ごとにいくつかの「方面」に分かれ、方面はさらに「最寄(もより)」と呼ばれる家庭的な単位に分かれます。(何か面白い呼び方‥)活動の内容は、羽仁もと子の著作を読んでその思想を学習するほか、生活技術講習会で家事を学んだり、秋~冬には家事家計講習会や「友愛セール」(バザー)を一般向けに開催したり。小さな子どものためには「幼児生活団」などの活動もあります。中にはお祖母様、お母様の代からの会員さんという方も少なくありません。
リッチになれる!?「友の会家計簿」
「友の会」といえば、真っ先に思い浮かぶのは「家計簿」。友の会では、家計簿つけをとても重視していて、羽仁もと子考案による『家計簿』(婦人之友社)をきちんとつけている人が多いんです。この家計簿、慣れないとちょっととっつきにくいんですが、つけ続けている人の話を聞くと、ローンの繰上げ返済がバンバンできたり、ムリだと思っていた子どもの教育費が捻出できたりと、すごくイイらしいです。ガイドも事例を聞いたことがいくつもあります。最近はCD-ROM版も出てるそうです。「不安がなくなる」=アタマの中がスッキリする?
津田沼方面の森田さんによると、「大金持ちにはならないかもしれないけど(笑)、この家計簿をつけていると、生活の不安がなくなりますよ。でも、不安がなくなるってことは、大金持ちになることよりも、大切かもしれませんね」。
会員は、互いに励まし合いながら家計簿をつけ、生活のムダの見直しを続けているそうです。確かに、それって一人じゃなかなかできませんよね。