「ゴミ屋敷」「片付けられない女」——こんな言葉をテレビや新聞で見ると、「ひょっとして私のことじゃ?」と不安になる人、いませんか? 「片付けられない」「忘れもの、なくしものが多い」「捨てられない」こんなのは誰にもあること。でも、その状態が子供の頃からずーっとで、そのため通常の生活が脅かされるほどだったら、もしかしてあなたは‥?
「片付けられない」人の中には、単なる片づけ下手というレベルを超えた、深刻な人も‥‥


「片付けられない」ってどういうこと?

「シンプルライフ」をご覧になってくださっている方の中には、
「子供の頃から片付けが苦手だったし、大人になっても一向に片付け上手にならない」
とお悩みの方も少なくないのではないでしょうか。

お片付けが本当に苦手な人の中には、
「人に部屋を見られたくないほど汚い」
「部屋の床はもちろんのこと、平面という平面が見えない」
「絶対この部屋にあるはずなのに、散らかりすぎていて見つけられない」
といった、ハイレベルに散らかった部屋に悩む人がいます。

大人のADHD=片付けられない人?

その中に、単なる片付け下手ではなく、
「ADHD(注意欠陥多動障害)」
という脳の障がいを抱えた人がいる可能性があるのです。

ADHDというと、集中力を欠き、授業中も騒ぎ続けるといった傾向を持つ子供のもの、というイメージがありますが、実際は外からわかる「多動」がなく、かつ、ものごとに一定の注意を持ち続けることが困難な障がいを持つ大人も存在します。

なぜ、片付けられないのか

ADHDの特質を持つ人は、知能は標準またはそれ以上の場合が多いのですが、何らかの理由で脳内の神経伝達物質がうまく分泌されないことなどが原因で、精神的に混乱した状態に陥りやすいといわれます。そのため、

・ものごとに優先順位をつけるのが苦手
・整理整頓が苦手
・忘れ物・失くしものをしやすい
・締め切りや時間に遅れやすい

といった問題が起きやすいのです。
これらは皆、お片付けを困難にする大きなマイナス要因ですので、ADHDの特質を持つ人に、お片付けが苦手な人が多いのも無理のないことと言えるでしょう(ADHDの特質を持つ人すべてが片付け下手なわけではなく、中には整理整頓がたいへん上手な人もいます)。