地域にとけこむ
家の前にしつらえたハンモックとベンチ。夏は木陰になって居心地がいい |
引っ越した当時はいなかった子供が生まれてから、広田家は急速に地域に溶け込んでいきます。高齢者も多いご近所の方と、若夫婦二人では、生活時間も違い接点がなかったのですが、息子さんをベビーカーに乗せて散歩を始めるようになると、沿道で農作業している方たちも仕事の手を止めて声をかけてくださり、立ち話をしたり、そのうちに野菜をいただくようになったり――。「今では町内会にも子供会にも加入していますし、お祭りにも入れていただいて、すっかりこの土地に根を下ろした感じです」(行正さん)。
小さな社会・豊かな自然のなかでのゆったり子育て
お子さんがお話をするようになってからのこと。久しぶりに子連れで都心に出た千悦子さんは、息子さんにこう尋ねられます。
「ママ、どうしてだれもこんにちわって言わないの?」
ご近所さんとすっかり顔見知りになった今、行きかう人はすべてあいさつをかわすのが自然。現在小3の息子さんは、そんな温かさの生きる地域と、豊かな自然の中で育ちました。裏山での木登り、ビーチコーミング、山では虫、海では魚と、自然を相手に遊びながら大きくなった少年! 今どきうらやましい豊かな子育て環境です。息子さんは去年までのボディボードをサーフボードに乗り換え、毎日のように近くのビーチでサーフィンの練習に余念がないとか。
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※千悦子さんの作品は、広田さんのHP『Peace Blue』<
または葉山の沖縄そば&カフェ『夏至南風』にて購入可
三浦郡葉山町堀内562-D棟
tel.046-875-5477