講師、インストラクター、講座アシスタント
MOTなどのPCインストラクター資格や、セミナー講師なども担当するキャリアコンサルタント系の資格など、もともと「講師業」につなげやすい資格はもちろんですが、こうしたインストラクター系資格以外の資格活用法としても、意外に見逃せないのがこれです。実際ガイドの知人にも、社会保険労務士や中小企業診断士の資格を取り、出身スクールの講師をしているという人が結構います。
特に、資格スクールを利用して資格を取ったばかりという方であれば、スクールとのつながりも強く、このネットワークを活かさない手はありません。
人に「教える」ということは自分自身の知識の定着につながり、スキルアップにも役立つもの。特に士業の場合、すぐに「独立」を考えがちですが、それにはお金も手間もかかるもの。発想の転換をすることで、思わぬ活用方法が見つかるものです。
アフィリエイト
ちょっとした「小遣い稼ぎ」というイメージの強いアフィリエイトですが、アイデア次第では、意外な高収入にもつながる可能性もある立派な「副業」候補。問題は、自身のサイトやブログをいかに人気サイトに育てるか。資格関連サイトは根強い人気があり、その分ライバルも多いですが、資格試験体験談や試験勉強についてのノウハウ、市販のテキスト比較、自作の教材の紹介など、経験者ならではのオリジナリティを発揮したサイトは特にアクセスを集めやすく、その分、収入も期待できます。
また、人気資格サイトを作っている方々が異口同音に口にするのが、「自分の知識の整理になった!」というもの。収入アップだけでなく、自身のスキルアップにもつながる一石二鳥の副業といえるでしょう。
こうしたサイトは、資格ホルダーとしての自身のアピールにも一役買うもの。実際、ガイド自身、個人サイトをきっかけに、現在のガイドの仕事をつかみました。そんなふうに新たな人的ネットーワークや活躍の場を広げることも期待できるのです。
オフィスワーク系(コールセンター、データ入力、営業事務)
24時間営業や、年中無休営業の企業が増えたことで、シフト制や、年度末だけ締め日だけなど期日限定の仕事が見つかりやすく、本業とも両立しやすくなりました。コールセンターも電話応対だけでなく、通信販売の受注などデータ入力が組み合わされるケースも多いため、一般的な事務経験があれば身についているPCの基本操作、電話応対、ビジネスマナーを活かせる副業と言えます。
その分、資格がなければNGということは少ないですが、特にオフィスワークの経験が浅い方は、MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)や秘書検定など、基礎的なビジネススキルを証明する資格を持っていると、よりアピールできるでしょう。
販売員、受付
接客経験が豊富な方や、人と接するのが得意な方にお薦めの副業。受付はいわゆる企業受付というよりも、病院や店舗、スクール、モデルルーム、各種イベントなどが多く、時には簡単な事務処理が加わる場合も。PC操作や事務の経験も活かすことができます。これも資格は必須ではありませんが、関連資格としては販売士や最近、顧客サービスの視点から増えつつあるサービス介助士などがあれば尚可。勤務先によっては英語などの語学力を活かせるケースもあります。
ホームヘルパー
本業との両立を考えると、副業は本業が休みの「土日祝」や夜間限定という方も多いでしょう。「土日夜間に働ける人歓迎!」という仕事があればベストですが、実際にはそれほど多くはありません。そんな方たちにうってつけなのが、実はホームヘルパー。一般に正社員採用よりも派遣やパート採用が多いホームヘルパー、ホームヘルパー2級などの関連資格を取っても、いきなり転職というのはリスクが大きく、特に、適性という意味で未知数の異業種からの転身であれば、尚更慎重になる必要があります。
一方で、パート採用が多い在宅介護サービスのホームヘルパーは「主婦」の方が多く、土日夜間は人手不足になりがち。また、介護施設の当直要員などの需要もあり、この条件で勤務できる有資格者は優遇されるのです。
いきなり「転職」は怖いけど、ホームヘルパーとしての適性を見極めつつ、実務経験を積めて、収入も期待できる……。介護職の不足と「副業」解禁、この分野に興味を持っている方にとっては、ある意味チャンスかもしれません。