企業が留学生に期待するスキルとは?
留学後の就職を成功させるための自己分析など、佐藤さんが担当している人気のワークショップ。 |
佐藤さん:いくつかのスキルが期待されているのですが、当然のスキルとして、語学力を第一に挙げます。短期の語学留学でない以上、語学力はあって当然。できればTOEIC800点以上など、一定レベル以上の英語スコアであれば履歴書でアピールできると思いますが、そうでなければ、点数を書くよりも、英語的な思考ではっきりと自分の意見を述べるアグレッシブな姿勢を見せるほうが、企業の評価は高くなるはずです。
次に、国際性・国際感覚を持っているかが重要です。単一民族国家の日本だけしか知らない学生と、海外で学んだ学生の違いは、異文化や考え方の異なる人を受け容れる度量の違いとも言われています。例えば、寮のルームメイトと生活習慣の違いから発生するトラブルも留学ではよくある話です。ただ、そうしたトラブルを解決する過程で得たスキルは、ビジネスなどで必要な交渉スキルにつながっていきます。実例を上手く組み込めば、十分にアピールの材料になります。
最も期待されているのは留学生の「打たれ強さ」!?
そして、なんと言ってもバイタリティ。実は企業は留学生のココに最も期待しています。見知らぬ土地で、文化の違う人間とともに生活するということはストレスも多いはず。困難を乗り越えたエピソードは、逆境の中でもしっかりと結果を出す能力として評価されるでしょう。毎日出される膨大な課題をダンドリよく期限までに片付けるといった当たり前のことも、伝え方次第でバイタリティを感じさせるエピソードになるものです。ガイド:多くの企業が海外組の積極採用を始めてだいぶ年月が経ちました。今、そうした精神面での強さやバイタリティが、各企業で見直されているようですね!
バイタリティを証明する「モノ」も必要
佐藤さん:これらは、何も4大留学にのみ限られることではなく、夏休みや春休みの短期留学やワーキングホリデーの経験者が、面接でアピールするときにも言えることです。そのためには、自分がアピールできるものが何かを自分自身で把握することも大切です。たとえ1ヶ月の夏休み留学でも、その1ヶ月でTOEICを100点アップさせたとか、ワーキングホリデーでも、現地のホテルで日本人観光客へのサービス提案が採用されたとか、ただ「留学してきました」というだけでなく、「何を得たか」ということをはっきりと伝えられることが大切なのです。
>>「なりたい自分」を想定し、目的意識を持った留学を!>>