コミュニティカレッジは求められる英語力のハードルも低い
ワシントン州シアトル郊外のタコマ市にある「タコマコミュニティカレッジ」。東京に日本事務局を置く。 |
もうひとつの利点は求められる語学のレベルが大学よりも低いことです。コミュニティカレッジへの入学に必要な英語力は一般的にはTOEFL 450(iBT46)点程度とされています。
大学入学レベルの英語力はTOEFL 530(iBT71)点程度なので、3月時点で英語力に相当の課題がある場合は、9月の入学は不可能に近いと言えます。そうした場合にも一旦、コミュニティカレッジに入学する方法は有効です。なぜなら、必要な語学力に到達するために、語学コースに長い期間通うことは、留学費用の増大となるからです。
海外の大学に入学するには様々なルートがある
アメリカに限らず海外の大学は、今回ご紹介した方法の他にも様々なルートで大学に入学することが可能です。例えば、日本の大学や短期大学での単位をアメリカの大学に認めてもらう方法もありるので、今春は志望校ではなくてもひとまず日本の大学・短大に入学し、日本で教養課程の単位を積み上げ、2年後にはアメリカの大学を受験するということも可能です。自宅から大学に通学できる人は滞在費がかからないため、この方法が最も「割安」になるとも考えられます。また、高校時代の成績が優れている人は、奨学金申請の「エッセー」次第では数千ドルの奨学金を大学から得る可能性もあります。8,000ドル規模での奨学金が出る場合も少なからずあるので、結果として学費が「格安」になっている人もいます。
成績や語学力、経済的事情など、皆さんそれぞれのスタートラインがあると思いますが、アメリカの大学においては、それぞれの状況に応じて広く門戸が開かれています。
ハーバード大学に象徴される世界のトップ校から、地域住民に開放されて、学ぶ意志があれば入学できる学校まで、これら全てが大学であり、その多様性こそがアメリカを象徴しているとも言えます。
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