移動・出入国時に頻発しているトラブルの対処法
日本出発前からトラブルに巻き込まれることも |
飛行機に乗り遅れた場合
様々なケースがあるとは思いますが、原則は搭乗予定であった同じ会社の次の便を再購入、再予約することになります。通常、正規割引料金で購入するようです。
あくまで特例だとは思いますが、1日2便就航している航空会社では、午前便に乗り遅れても、午後便を手配してくれた例があります、座席に余裕があったのかもしれません。一応、事情を説明し、お願いをしてみましょう。
●飛行機が飛ばなかった場合、帰国後保険会社に「航空機遅延に対する補償」を請求しょう
意外と知られていないのが、海外旅行保険にある「航空機遅延に対する補償」です。
留学中に悪天候や機体の異常などの理由で、搭乗予定の飛行機が6時間以上遅延したり、欠航・運休になった場合に、代替となる航空機に搭乗できるようになるまでに被保険者(皆さん)が負担した費用について補償されるというものです。
AIU保険会社を例にとると、ホテル代、食事代、ホテル等滞在地への移動費などの名目で、航空機の遅延により宿泊が伴った場合は3万円、伴わなかった場合は1万円が支払われます。
●手荷物にも同じような規定がある
また、手荷物が目的地において6時間以上出てこない場合にも規定があります。「航空機寄託手荷物遅延に対する補償」です。
同じくAIU保険会社を例にとると、航空機到着後96時間以内に被保険者が負担した必要不可欠な次のものについて、その購入費が支払われます。ただし、荷物到着時以降は対象外です。
・衣類購入費(手荷物に衣類等が含まれていた場合)
・生活必需品購入費(手荷物に洗面用具やカミソリなどが含まれていた場合)
・上記以外でやむを得ず必要となった身の回りの品
このうちの実費と10万円とのいずれか低い額が限度額となります。
皆さんの保険にはこの規定が付帯されているのか、確認してみてください。いざ!というときは使わないとソンです。
飛行機が飛ばない時は、慌てても仕方がありません。欠航と判明し次第、ホテルを予約するなどの行動をとるといいでしょう。また、食事もファーストフードでというよりも、せっかくですので、ちょっと贅沢してみてもいいかもしれません。
入国審査で引っかかり、入国できない!? さあどうしょう
これはとても難しい問題です。要は審査官に「あやしい」と思われないようにするのが一番です。
それでは、入国審査官は何をポイントにしているかというと、テロ、労働、不法滞在、ドラッグといったところでしょう。つまりはこれらのチェック項目をクリアにしてあげる、何か証明できるものがあれば、審査で別室にいく可能性は低くなるはずです。
例えば、語学研修に行く方でビザを持たない場合は、もっとも注意をしなくては滞在先の説明だと考えられます(アメリカでは1週間あたりの授業時間に制限があり、その対処もポイントです)。
なぜならば、滞在先が学校のアレンジしたホームステイや寮、ホテルと決まっていればいいのですが、滞在先が決まっていなかったり、知り合いの家で過ごすということになると、審査官は学校に行くのではなく「労働」をするのではないかと疑うからです。過去に長期の留学経験などがあると、何故また語学研修なの?とますます疑います。
ある国に語学留学で入国するはずだったA子さんは、入国審査で所持していたノートパソコンの中身をチェックされました。そこには渡航先国の方とのメールのやりとりで、ベビーシッターをする約束がなされており、報酬についても言及されていました。
審査官はそれを指摘し、結局彼女は入国できませんでした。「働く」というキーワードがあったのと、不法滞在につながる恐れを感じたのかもしれません。
他には長期の方で、一旦、入国不可とされましたが、なんとか粘って身の潔白を主張し、学生ビザではないもの制限付きの別なビザの取得にまでこぎ着けた例もあります。何も隠すことがなければ、審査官の判断にあっさりとあきらめずに、できる限りの交渉をしてみるのが最後の方法かもしれません。
よくある! 出迎えスタッフとのミスミート
実は、空港で出迎えのスタッフと会えない!ということもよくあります。その際は、
まずは自分の現在位置を確かめましょう。出迎えスタッフがきていないのではなく、ご自身が待ち合わせ場所ではないところにいる場合もあります。
確認して、そこがミーティングポイントでしたら、学校もしくは留学エージェントからもらった「連絡先」に電話をしてみましょう。ここで電話が通じれば問題はないのですが、つながらない場合もあります。
そのために
・学校担当者の電話番号・ホームステイ先の電話番号は必ず聞いておこう。留学エージェントを利用している方は、それぞれの対処法があるはずなので、緊急連絡先に電話してみるといいでしょう。
・どうしても、どこにも連絡が取れないときには、状況によってはタクシーで移動するか、ホテルに待機し、連絡が取れるようになるのを待つしかありません。この場合の費用はあとで学校や留学エージェントに清算してもらえる場合がほとんどだと思いますので、領収書は必ず受け取ってください。
次に、おこり得る学校でのトラブルとその対処法をご紹介します